ポイント
・3万2000ドル台で跳ね返され、2万9000ドル台まで下落
・強めのISMをきっかけにヘッドアンドショルダーを形成
・昨日の大統領発言、ロシアのCDSトリガー、Solanaの一時停止など悪材料が重なった
・先物市場で大きめのポジション清算が発生、売り一巡で下げ一服を予想
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は反落。火曜日の未明に3万2000ドル(約415万円)台前半まで上昇後、アジア時間は3万1000ドル(約400万円)台でもみ合い推移が続いたが、海外時間に3万2000ドル再トライに失敗すると、2万9000ドル(約375万円)半ばまで急落した。
今週のBTCは上海のロックダウン解除をきっかけに3万ドル台に乗せると、ショートカバーもあって火曜日未明に3万2000ドル台にワンタッチ。その後は、EUのロシア産原油禁輸で原油価格が上昇、連休明けの米株も安寄りし、BTCも上値を抑えられていた。
これに対しWSJがOPECプラスからロシアを除外することでOPEC諸国の増産の道が開けると報じ、原油価格が下落、米株が反発、BTCは戻り高値を更新、3万2000ドル半ばまで上昇した。
しかし、バイデン大統領がパウエル議長との会談でインフレ抑制の責務はFRBにあるとしたことから、金融引き締め強化を嫌気し、3万1000ドル台に値を下げて推移していた。
米株が小高くオープンすると3万2000ドルをトライしたが、ISM製造業景況感指数が前月55.4から54.5に低下するという予想に対し56.1と上昇したことを受け、前日の大統領のコメントとも合わせ金融引き締め強化が懸念され米長期金利が急騰、米株は失速、BTCも下落に転じた。
さらにOPECプラスの準備会合でロシアの除外が議題に上らず、閣僚会合に向けサウジアラビアを訪問中のラブロフ外相が同協定の順守を確認したことから原油価格が上昇。
さらに4月に続きSolanaのブロックチェーンが停止、再起動をするといったことも加わり、BTCはヘッドアンドショルダーを形成。先物市場での5億ドルのロング清算を巻き込み、2万9000ドル台半ばまで下落。
足元では原油価格の反落もあり3万ドル近辺に値を戻している。
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