ポイント
・3万ドルを挟んでの小動き
・米雇用統計は強めのNFPで米株売り・BTC売り
・アーサー・ヘイズ氏の指摘もあり大底が意識されるが、手を出しにくい状況
・今週後半に露土外相会談・ECB理事会・米CPIとイベント続き、前半は動きにくいか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は下落後、小反発。3万ドル(約390万円)台半ばで上値を重くすると失速、2万9000ドル台(約380万円)半ばに値を落とすが、じりじりと値を戻し、足元では3万ドル近辺での推移となっている。
水曜日に発表されたISM製造業景況感指数が予想を上回ったが、金融引き締め強化につながるとの見方から高寄りしていた米株が下落すると、BTCは3万1000ドル近辺をネックラインとするヘッドアンドショルダーを形成し2万9000ドル台に値を下げた。
その後、木曜から金曜日にかけて3万ドル台半ばまで値を戻したが、ヘッドアンドショルダーのネックラインがレジスタンスとなり上値を抑えられると、指標前のポジション調整的な動きから3万ドルを割り込んだ。
注目の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想31.8万人増に対し実績39万人増と強めの数字で、金融引き締め強化を嫌気して米株が安寄り、BTCも2万9000ドル半ばまで値を下げた。
しかし失業率は予想3.5%に対し実績3.6%、インフレを占う意味で注目の平均時給が予想0.4%増に対し前回と同じ0.3%増にとどまるなど、必ずしも強いとまで言える数字でもなかったとの見方から米株が下げ渋ると、BTCはじりじりと値を戻していった。
週末に人気NFTのBAYCでハッキングが発生、STEPN関連トークンGSTが更に値を下げるなど、NFT関連の動揺は収まっていない模様だが、一方、ブロック生成が一時停止たSolanaの価格下落が一服したこともBTCの底支えとなったか。
本日未明に3万ドルを回復すると、3万ドルを挟んでの一進一退の推移となっている。
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