7月13日(水)に、DMM Bitcoinは現物取引及びレバレッジ取引において、新たにジパングコイン(ZPG)の取り扱いを開始しました。
これにより、DMM Bitcoinでは現物取引では13種類、レバレッジ取引は国内最多となるの20種類の仮想通貨の取り扱い数となりました。
現時点において、日本暗号資産取引業協会にもコインマーケットキャップにも情報がありません。
このジパングコインが何なのか、紹介したいと思います。
金の価格と連動するジパングコイン(ZPG)
ジパングコイン(ZPG)とは、三井物産デジタルコモディティーズが発行する仮想通貨です。
インフレヘッジ機能など金(ゴールド)の特性を備え、デジタル化による利便性と小口化を実現した国内初のデジタルゴールドといえる仮想通貨です。値動きを見ると、おおむね金の価格に連動しています。
▼ジパングコイン(ZPG)のチャート
▼東京金チャート
DMM Bitcoinでは、0.1単位から取引が可能となっているため、約750円程度から取引できるようです。
①発行者は三井物産100%子会社の三井物産デジタルコモディティーズ
ジパングコインの発行体は、国内大手総合商社である三井物産の100%子会社である三井物産デジタルコモディティーズとなっています。
親会社である三井物産は、金属や石炭など地下資源の開発・加工をはじめ、エネルギー資源の採掘や開発、鉄鋼製品の開発など様々な事業を展開しています。
②金(ゴールド)との連動を目指し、インフレ時代の資産防衛に活用
インフレ時には物価が上がり、現金の価値は下がります。
ジパングコインは金の価格との連動を目指しているため、金が持つインフレヘッジ効果と同じような機能を持ちます。
現物の金を購入する必要なく、金に投資するに近しい資産運用を行うことができます。現物の金を保有したくないため保管の必要がなく、セキュリティーを気にする必要がありません。
現物で保有すれば、先物取引のように限月があったり、調整手数料などが掛かることがありません。
ジパングコインに投資することで、インフレ時代の影響を最小限にとどめつつ、効果的な資産の運用が可能となるかもしれません、
③Made in JAPANのコモディティトークン
コモディティとは商品を指す言葉です。
金やプラチナなどの貴金属や、原油や石炭などのエネルギー、小麦や大豆などの穀物のことを指します。
ジパングコインは国内企業が開発したブロックチェーン技術を使用して、金という商品の運用ができる、純国産のコモディティトークンといえます。
なお、ホワイトペーパーにジパングコインの発行枚数は記されていませんが、390億円に相当する数量まで発行上限を増加させる可能性があるとしています。
発行総額は、初年度20億円、3年後には120億円を目指すとされています。
個人的には、なぜかホワイトリストに載っておらず、世界一の仮想通貨情報サイトであるコインマーケットキャップにも掲載されていないジパングコインを取り扱っていることに疑問が残るところです。
それだけ、国内の仮想通貨取り扱い審査のハードルが下がったのか、それとも発行体が国内企業のため取り扱いやすかったのか。
このあたりの動向を注視し、進展があればお伝えしたいと思います。