ポイント
・パウエル講演で2万ドル割れ
・パウエル議長講演はタカ派な内容
・議長は市場に修正を迫ったが、市場は甘い見方を完全には捨てきれずにいる
・下降してきた一目の雲の下限2万1000ドル近辺が当面のレジスタンスか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は下落。2万1000ドル(約285万円)~2万2000ドル(約300万円)のレンジを下にブレーク、2万ドル(約275万円)を割り込むと、同水準を挟んでのもみ合い推移となっている。
カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール・サマーシンポジウムでのパウエル議長の講演を前に、BTCは2万1000ドル台でのもみ合い推移を続けていた。
講演の少し前に発表されたコアPCEデフレーターが前年同月比+4.6%と前月の4.8%を下回ったことを好感し、2万2000ドル近辺まで値を上げた。
しかし議長の講演がタカ派な内容となると、米2年債金利も3.45%近くまで上昇。米株が1000ドル以上下落するリスクオフの流れの中、BTCはレンジの下限を割り込んだ。
パウエル議長の講演を解説するとポイントは、次のの3点だろう。
①9月FOMCの利上げ幅が50bpか75bpかは雇用統計とCPIを見てから決める
②インフレが2%近辺になるまで金融緩和はしない
③利上げのピークの予想を9月に更新する
①と②とは直前のFRB高官発言で繰り返されており、ある程度織り込み済みだったが、②について70年代80年代の例を出し執拗に強調していたことが印象的だ。
③については事前のFRB高官の発言もバラバラであったため、今回は言及を避けるかと思われたが、「現在は4%を若干下回る水準だが、9月に更新する」という言い方で、FF金利のピークが4%を超える可能性を示唆した。
さらに、バンク・オブ・アメリカがマージはスケーラビリティやガス代問題の解決にならず、ETH価格は下落するとのレポートをCoinDeskが報じたこともありETHは下落、BTCも一時2万ドルを割り込んだ。
同水準で一旦は反発するも、戻しきれずにいると、その後は2万ドルを挟んでのもみ合い推移が続き、週明けのCME BTC先物市場は500ドル強窓を開けてオープンしている。
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