来週に迫るイーサリアムのアップグレード(承認アルゴリズムのPoWからPoSへの移行)がこのところの仮想通貨(暗号資産)業界の話題となっています。
これによりスケーラビリティ問題が解決し、マイニングによる消費エネルギーが大幅に削減され、中央集権化のリスク低減などが期待されています。
マージに向けた最終プロセスとなるアップグレードのベラトリックス(Bellatrix)が6日に終了しました。しかしながら、直近の600スロットに渡ってほぼ10分の1の割合でブロックの失敗が生じており、安心できない様子です。ハードフォーク中にバリデータの5%がオフラインになったことが9%ブロック失敗率につながったとする見解があります。
また、Ethernodesの25.6%がマージの「準備ができていない」という調査結果も懸念材料のひとつです。
イーサリアムの上昇が鮮明
そんななか、ここ1週間の上昇率が20%ほどの仮想通貨がイーサリアムクラシックとなっており、マージに向けた関連として脚光を浴びています。
▼イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムのハッシュレートがどこに向かうのかという問題で、PoWの路線を継続する仮想通貨の上昇が期待されています。
そのなかで、イーサリアムクラシックが選ばれるのは自然な流れであるため、時価総額が小さく売買代金が少ないために値動きが軽く、これが大きな上昇に繋がったのではないかと考えられます。
それ以外のアルトコインでは、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、、モネロ、ジーキャッシュなどが考えられます。
元交換業者のディーラーであったN氏は「イーサリアムはスケジュールの遅延がデフォルトであるため、スケジュール通りかつ無事にマージが完了すれば、30万円付近は目指せるだろう」と予想します。