来る2023年はビットコインの半減期1年前の年となります。
半減期とは、ビットコインのマイニングで世の中に出てくるBTCの数が半減する時期のことを指します。ビットコインの流通量を調整するために、21万ブロック(約4年)ごとに、マイニング報酬が半額となる仕組みです。
半減期は、これまで3回訪れており、前回の半減期はコロナショックの直後である2020年5月でした。
▼ビットコインのマイニング報酬と半減期スケジュール
ブロック数 | 半減期の年月日 | マイニング報酬 |
21万 | 2012年11月28日 | 25BTC |
42万 | 2016年7月9日 | 12.5BTC |
63万 | 2020年5月12日 | 6.25BTC |
84万 | 2024年5月3日(予定) | 3.125BTC |
この半減期の前後でビットコインの価格が上昇しやすいことは、よく知られています。
例えば2016年の半減期前には3万円台であったビットコインが、2カ月後には8万円にまで急騰しました。その後は、中国のキャピタルフライトや世界的な仮想通貨(暗号資産)ブームにより240万円まで駆け上がりました。
2020年の半減期前には、新型コロナウイルスの感染拡大により世界的に株価が急落。ビットコインも100万円台から大きく売り込まれ、一時50万円を割り込む事態となりました。しかし、半減期があったためか90万円台まで急激に値を戻し、その後2カ月で120万円を付けるほど値上がりしました。
リスクヘッジの金が買われるなか、デジタルゴールドとしてビットコインに注目が集まった時期でもありました。
ビットコインの半減期前の底打ちは1年前か
出所:gate.io
次回のビットコインの半減期は、2024年5月3日が予定されています。
この半減期前の上昇の波に乗りたいと考えている投資家の方は多いことでしょう。半減期の数が少なすぎて統計は無いに等しいですが、過去2回のデータからは買い場としては半減期の1年ほど前が考えられます。
チャートを見やすく対数表時にすると、このようになります。
出所:TradingView
つまり、半減期の1年ほど前にビットコインが急落したタイミングがあれば仕込んでおき、半減期後の大幅な上昇で利益の最大化を目指すという戦略です。
ただし、もちろん半減期でビットコインが確実に上昇するとは限りません。また、ビットコインの上昇率は鈍化しつつあることから、次回の半減期は2倍程度の(ビットコインにしては)小さな上昇で終わる可能性もあります。
いずれにしても、SNSなどを見ると古参の投資家の多くは「半減期の1年前は仕込み時」と考えているようですので、2023年のテーマの一つになるのではないでしょうか。