ポイント
・一時2万3000ドル、300万円台に乗せる
・ジェネシスが破産申請も、営業継続でBuy the Fact
・FRBの利上げ幅縮小完読や春節入りも追い風に
・Signature Bankが暗号資産関連のドル送金に制限か
週末のBTC相場
週末のビットコイン(BTC)相場は上昇。金曜日未明に2万1000ドル(約270万円)を回復すると、土曜日早朝には2万2000ドル(約285万円)を抜け、日曜日には一時2万3000ドル(約300万円)台に乗せた。円建てでも一時300万円台に乗せている。
BTCは2万1500ドルを上抜けFTX破綻後の下げの全戻しに成功した後、ジェネシス・グローバル・トレーディング(以下、ジェネシス)の破綻の噂もあり2万1000ドルを割り込んでいた。しかし、FTXの新経営陣が同社営業再開の可能性を示唆したこともあり、金曜日朝方に2万1000ドル台に値を戻した。
その後、ジェネシスの連邦破産法11条(日本の民事再生法に近い)申請が報じられ、BTCは再び2万1000ドルを割り込んだ。
その後は、スイスのダボス会議でUAEの閣僚が貿易決済への暗号資産利用に前向きな姿勢を示したことや、創始者チャールズ・ホスキンソン氏がジェネシスの兄弟会社コインデスクの買収に興味を示した。
またカルダノ(ADA)などアルトコインが上昇したこともあり、BTCは2万1000ドル台に値を戻した。
米国株がオープンするとコインベースなど暗号資産関連株が上昇に転じ、BTCは年初来高値近辺まで値を上げると、ジェネシスの親会社DCGが同社の運営継続を表明したことが好感され、2万2000ドルを突破した。
さらに、同社のオペレーション継続をコインデスクが報じたこともあり、BTCは一時2万3000ドル台に乗せたが、バイナンス(Binance)が暗号資産関連の決済銀行Signature Bankから10万ドル未満のドル決済を停止するとされたとブルームバーグが報じ、BTCはやや上値を重くしている。
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