すっかり300万円に乗せている仮想通貨(暗号資産)相場ですが、ステーキングとステーブルコインの問題が出るたびに下落する場面が見られます。そこで、ここ1週間で起こっているこの2つの材料を時系列にまとめました。
投資の参考にご覧ください。
2/12 米国内でのステーキングを禁止するとの噂
コインベースのアームストロングCEOが、米証券取引委員会(SEC)が米国内でのステーキングを禁止するとの噂に対してツイッターで言及しました。
続いて、米SECと和解した大手取引所のクラーケンは、3000万ドルの罰金支払いと共にステーキングの停止が報じられると、ビットコインは下落しました。
コインベースCEOは、ステーキングは証券契約に当てはまらないと反論。
クリプトママと呼ばれるパースSEC委員は、いきなり法執行に及んだ米SECの対応を批判しました。
この問題に関して、ゲンスラーSEC委員長は暗号資産業者に登録を促すなど、ステーキングは証券契約に該当するとの姿勢を崩しませんでした。
暗号資産関連イベントに登壇したFRB高官も、意見が分かれています。
ウォーラーFRB理事は、仮想通貨は価値がゼロになる可能性があり、リスクが高いと警告。
その一方で、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、仮想通貨には継続的な需要があると前向きな発言を行いました。
2/13 ステーブルコインを巡り相場は急落
WSJが、バイナンスが発行するステーブルコインであるBinance USD(BUSD)の発行を巡り、SECが近くパクソスを提訴する見通しと報じました。
すると、NY当局の指示でパクソスがBUSDの発行を停止するとバイナンスが発表。これにより、相場は弱含みました。
2/15 グッドネームが仮想通貨関連株を購入
この日は、ここ数日間、下落していた仮想通貨関連株が上昇に転じる日となりました。
ジョージ・ソロス氏のファンドが、マイクロストラテジーとマイニング大手マラソンを購入したと報道。また、大手ヘッジファンドであるシタデルがシルバーゲート銀行の株式を5.5%取得したと報じられると、仮想通貨関連株が大きく上昇に転じました。
また、イーロン・マスク氏がツイッターで同社の次期CEO候補として犬の画像をアップしたことで、ドージコインが上昇。
そして、米SECに証券該当との指摘されたためドルとのペッグが若干崩れていたBUSDが1ドルに戻したことも相場を支えた模様です。
BUSDは、米当局の指摘による発行停止から2日間で18億ドルと発行残高の1割以上減らしています。
そして、バイナンスが米当局に罰金を支払うとの観測記事をWSJが発信しました。これに関しては、バイナンスの米国法人から本社CEOのCZ氏に4億ドルが送金されたとロイターが報じています。
そんななか、17日の早朝には、BUSDの使途不明金の巨額送金があったことで、市場に不安を引き起こしている模様です。