ポイント
・2万1000ドル台半ばに下落
・パウエル議長は3月は未定とするも、市場は50bp利上げ8割織り込む
・シルバーゲート、銀行業務の縮小・清算を発表
・利上げ加速をほぼ織り込み、雇用統計やCPIが強くても下値余地は限定的か
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は引き続き上値の重い展開。2万2000ドル（約300万円）を挟んだもみ合い推移が続いているが、徐々に2万1000ドル（約290万円）台で推移する時間が増えてきている。
注目のパウエルFRB議長は上院での議会証言冒頭で、ここ最近の強めの経済指標によって利上げの最終到達点が従来の予想より上振れそうであること、今後も強い経済指標が続けばいったん減速した利上げペースを加速する可能性があることを示した。
これを受けBTCは2万2000ドルを割れると、一旦2万2000ドル台半ばに反発。FF先物市場における3月FOMCでの50bp利上げの織り込みが3割から7割に急上昇する中、朝方には再び2万2000ドルを割り込んだ。
しかし、GBTCのETF化をSECが認めない事を巡る裁判で判事がSECの主張に疑問を呈し、またSECが反対していたBinance USによるVoyagerの資産買収を裁判所が承認。このところ法執行による規制を強めていたSECに対し、裁判所が待ったをかける形となったことが好感され、BTCは2万2000ドル台に値を戻した。
海外時間に入りADP民間雇用統計が予想を上回るとBTCは再び2万2000ドルを割り込んだが、下院でのFRB議長証言が始まると反発。特に議長が3月FOMCでの利上げ幅などはまだ未定としたことなどが好感された。
しかし、GSやCITIなど利上げ見通しを上方修正する動きが強まる中、議長の発言にもかからず3月FOMCでの50bp利上げの織り込みは8割に達し、BTC相場の重石となった。
今朝方、シルバーゲートが暗号資産業界にドル決済を提供していた銀行業務を縮小・清算する方針を発表、BTCは21,000ドル台半ばまで値を下げている。
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