ポイント
・2万7000ドル台でのもみ合い
・CPI控え様子見姿勢強まる
・債務上限交渉は進捗なし、手数料はピークアウト気味、米国からの脱出目立つ
・次回利上げ見送りは織り込み済みで、CPIは強かった場合に下押し圧力がかかりそう
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は安値圏でのもみ合い。ほぼ2万7000ドル(約365万円)台での取引に終始した。連休明けのBTCは、BTCブロックチェーン上で取引されるペペコイン(PEPE)の取引急増によるチェーンの逼迫の影響で2万9000ドル(約405万円)を割り込むと、2度にわたるBinanceの出金停止を嫌気し2万8000ドル(約380万円)を割り込んだ。
朝方、老舗交換所Bittrexが米国で破産申請したと伝わった。しかし、既に同社は米国からの撤退を表明しており、Bittrex Globalとして米国以外での営業は続けるとされたことから、BTC価格への影響は限定的だった。
これと前後してBinance USではBTC価格が他交換所対比でプレミアムが発生。テザーもUSDとのペッグを外れ始め、原因として米国からの撤退ないし法執行への懸念が指摘された。BTCチェーンの逼迫の影響か、新規アドレス開設がBTCを上回ったことが話題となったLTCが堅調に推移。15日にアップデートが予定されているBCHは1割程度上昇した。
デジタルアセット社がカントンというブロックチェーンを立ち上げ、マイクロソフトやゴールドマンサックス(GS)、BNPパリバなどが参加すると発表されると、BTCは若干上昇した。
しかし、米債務上限引上げ交渉やCPIを控え様子見姿勢が強まる中、米株が軟調に推移するとBTCは失速、2万7000ドル台半ばでの取引が続いた。
なお朝方、市場に流動性を提供するマーケットメーク業者大手2社、Jump TradingとJane Street(FTXのサム・バンクマン・フリード氏の出身)が暗号資産関連で米国から撤退するとBloombergが報道、暗号資産業者の米国離れを印象付けた。
【新着・関連記事】
・今日の見通し|本日のBTC市場は底値を固める展開を予想
【必見】ビットコインのレバレッジ取引で利益を出すために知っておきたいポイント
・ビットコインのレバレッジ取引は楽天ウォレット|おすすめポイントや口コミを紹介