ポイント
・2万9000ドル台前半でのもみ合い
・YCC緩和でドル円乱高下、円建てBTC価格も荒っぽい動き
・オプションカット後、CME先物期限に向け上昇も2万9500ドルに跳ね返される
・今週は重要指標続き、夏休み相場の方向感を見極める1週間に
週末のBTC相場
週末のBTC相場は上値は重いが、底堅い展開。何度か2万9500ドルをトライし跳ね返されるも、2万9000ドル手前では底堅さを見せるなど、2万9000ドル(約405万円)台前半でのもみ合い。円建て価格は、ドル円の乱高下でやや荒っぽい値動きを見せている。
BTCは1か月続いたレンジの下限2万9500ドルがレジスタンスとして上値を押さえる中、水曜日に米暗号資産規制法案が下院委員会を無事通過したものの、翌木曜日から日本時間の金曜日未明にかけてステーブルコイン法案が廃案となったこともあり、同水準で上値を押さえられた。
すると金曜日の会合で日銀がYCCを緩和するとの観測報道が出回り、ドル円が急落、円建てのBTC価格は下落した。実際、日銀は0%から上下0.5%としていた10年国債利回りのコントロールを柔軟化、無制限に買い入れる指値オペの水準を1%に引き上げた。
これを受け、ドル円相場はBuy the Fact気味に141円台に急反発。その直後に138円台へ急落するなど乱高下を続け、円建てのBTC価格は上下10万円幅で上下した。その後の記者会見で植田総裁はYCC運用柔軟化は金融政策の正常化(緩和縮小)の第一歩ではないと強調、また米コアPCEが予想を下回り、米市場でインフレ鎮静化と好景気が併存する楽観シナリオが出回り、結局、ドル円は141円近辺まで上昇、円建てのBTC価格は400万円手前でサポートされ、一時415万円台まで戻している。
ドル建てで見ると、デリビットのオプションカット後、CMEの先物の7月限最終取引時間に向けて買戻しが優勢となり、2万9500ドル台に乗せるものの、それまでのサポートがレジスタンスとなり跳ね返された。
本日未明にも2万9500ドルにワンタッチするも跳ね返されると、DeFi Curveでの流出騒動を嫌気した売りで失速したが、2万9000ドル近辺ではサポートされている。
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