ポイント
・3万ドル台乗せ、円建てで455万円と年初来高値更新
・JPモルガンやコインベースから数か月内のBTC現物ETF承認見通し
・SECの訴訟戦略失敗でXRPやSOLなどアルトコインに物色買い
・中東情勢など不透明要素が多いが、利上げ打ち止め観測がBTCを支えているか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は続伸。2万9000ドル(約435万円)を突破すると、3万ドル(約450万円)乗せに成功、円建てでの年初来高値更新に成功した。
BTCはブラックロック分のETF承認の誤報で月曜日に3万ドルにワンタッチ後、今回の上昇の半値押しとなる2万8000ドル前半で下げ渋ると、水曜日にはフィデリティのETF申請再提出を受け一時2万9000ドル台に迫った。
その後、バイデン大統領の中東訪問が不発に終わり、イスラエル北部でもヒズボラとの交戦が伝わるなど中東情勢が悪化する一方、グレースケールがBTC現物ETFを再申請するなど強弱材料が交錯する中、BTCは2万8000ドル台で一進一退の展開を続けていた。
金曜日に、SECがリップル裁判を取り下げたことでXRPが急騰。さらにJPモルガンのアナリストやコインベースの法務責任者が数か月以内のBTC現物ETF承認を予想するなか、BTCは後半に上昇した。じりじりと値を上げた。すると、3万ドルからの下落の半値戻しでここ数日レジスタンスとなっていた2万9000ドル上抜けに成功、FRB議長講演を機に利上げ打ち止め観測が広がるなか、BTCは誤報騒動で付けた3万ドル上抜けにも成功した。
その後、一旦3万ドルを割り込むが、ハマスの米国人人質2名を解放を受け原油価格が急落。バイデン大統領がイスラエル首相と電話会談、さらにアラブ首脳が和平に向けてカイロで会談するなど地上戦回避に向けた外交努力が続くなか、BTCは再び3万ドルを回復、円建てで年初来高値を更新した。
またアルトコインに物色買いが入り、中でもソラナ(SOL)が大きく上昇したこともBTCをサポートしたか。ただ、中東情勢の不透明感も根強く、その後は3万ドルを挟んでのもみ合いが続いている。
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