1月下旬にcoincheckにてXEMの不正流出があったことは、皆様の記憶にも新しいのではないでしょうか。
これらの問題により、中央集権型取引所に自分の保有通貨を預けておきっぱなしにするリスクを感じた人も多かったと思います。
昨年から徐々に頭角を現し始めていた分散型取引所(DEX)が、本件で見直されたようにも個人的には感じています。
今回の記事では、従来の中央集権型取引所と分散型取引所に関しての比較を行いながら、メリットデメリットを考察してみようと思います。
まずは前編として、メリットからです。
DEXのメリット
分散型取引所のメリット=中央集権型取引所のデメリット
分散型取引所の最大のメリットでもあり、デメリットでもあるのは管理者がいないことです。
分散型取引所の取引形態は、個人対個人の売買をする場所を提供するといった形で、相対取引が基本です。
また、管理者がいないので、パスワードや個人情報を取引所に送る必要はありません。
現在EthereumのDEXとしてメジャーであるEtherDeltaやIDEXではMetaMaskというウォレットを利用して取引を行います。
従来の中央集権型の取引所とは違い、本人確認手続き、パスワードでログインみたいなことは一切ないので登録も簡単です。
また、上記取引所の取引記録はスマートコントラクトにより、取引履歴が残ります。
中央集権型の取引所は接続されているネットワークが停止する可能性があり、それにより取引を行うことができなくなります。
分散型取引所では、異常が起きている部分だけを停止することで、異常が起きているネットワークと他の部分を切り離して取引を続行することができます。
中央集権型の取引所は、管理者がパスワードを管理し、個人情報を管理することになります。
誰かが管理をしてくれているから、安心とも思えますが、これには反面、ハッキングのリスクがでてきます。
因みに、セキュリティ体制に不備があったとしても、是正が図られるチャンスは少ないです。
分散型取引所を利用するメリット
- ・ パスワードや個人情報を取引所に送る必要がない
- ・本人確認などの手続きを行う必要がない
- ・ネットワークが停止した際のリスクが少ない
次回では、デメリットを説明したいと思います!
それでは!