ポイント
・4万4000ドル台後半に値を伸ばし、年初来高値更新
・雇用統計は強めだったが、カルダノなどアルトコイン上昇に押され下げ渋る
・フィデリティの現物ETFがDTCCにリスト、SECとの協議も伝わる
・明日のCPI、明後日のFOMCとイベントを控え様子見だが、CMEの窓埋めはあるか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は底堅い展開。一時4万4000ドル(約635万円)台後半に値を伸ばし年初来高値を更新。その後は4万4000ドルを挟んで、高値圏でのもみ合い推移を続けた。BTCは木曜日未明の米公聴会でJPモルガンのダイモンCEOの暗号資産閉鎖発言や、CNBCでのエリザベス・ウォーレン議員の暗号資産批判などの影響もあり木曜日から金曜日にかけて一時4万3000ドルを割り込んだ。
円建て価格はドル円が141円を付けたこともあり一時610万円台に値を落としたが、こうした円高による円建て価格の下落が若干損切売り圧力となった可能性がある。しかしドル円が切り返したこともありそうした売りも一巡、またカルダノを筆頭にアルトコインの上昇もありBTCは4万3000ドル台後半に値を戻した。カルダノはレジスタンスをブレーク、大きなダブルボトムが完成すると、ここ数日で5割程度の急上昇を見せている。
注目の雇用統計は非農業部門雇用者数が19.9万人と予想18.5万人を若干上回り、失業率が3.7%と予想3.9%を下回るやや強い内容で長期金利は上昇したがアルトの上昇もありBTCは下げ渋ると、ドル円の上昇で円建て価格はむしろ上昇した。
すると、フィデリティの申請中の現物ETFが以前話題となったDTCCにリストアップされ、また同社もSECと協議していることが伝わると6日に付けた年初来高値を更新。4万4000ドル台後半に値を伸ばした。
しかし、その後失速、週末はCZ氏の米国出国禁止、司法省への報告義務、SECの訴訟継続などバイナンスを巡るヘッドラインが続く中、やや上値を重くし4万4000ドルを割り込んでいる。
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