【独占インタビュー】NEOジャパン葉山氏に聞く、NEOの魅力とは?

仮想通貨の時価総額ランキング上位をキープするNEOが先日、東京の有明に日本拠点を設立。

NEOの魅力や開発秘話について、NEOジャパン代表の葉山ミキ氏に独占インタビューしました。

 

NEO上海オフィスにて。葉山氏と開発者の皆さん。

 

インタビュアー:菅原文太

 

菅原:それではNEOについて教えてください。

葉山氏:NEOは、2014年に中国のDa Hongfei(以下、Da氏)によって立ち上げられたブロックチェーンプロジェクトで、スマートコントラクトという技術を採用した分散型のアプリケーション・プラットフォームです。

コミュニティ主体で活動しており、昨年2017年に前身AntsharesからNEOに名前を変更。

リブランディングを果たして現在に至ります。

ティッカーシンボル NEO
コンセンサスアルゴリズム dBFT
循環枚数 6500万枚
最大枚数 1億枚
時価総額 約3140億円 (2018年6月時点)
公式サイト https://neo.org/
ホワイトペーパー https://docs.neo.org/ja-jp/
ツイッター https://twitter.com/neo_blockchain
取引所 Binanceなど

参考:仮想通貨NEO(ネオ)とは? 特徴、チャート、将来性など

 

そもそもNEOを始めたきっかけとして、当時Da氏が「将来、世界中のあらゆるものがデジタル化される時代が来るだろう」と予測。それらデジタル〇〇(ここにはあらゆる言葉が入る)を管理していくための台帳をつくろうと考えた事が始まりです。

また、デジタル〇〇で管理される経済を総称して「スマートエコノミー」と呼び、NEOのコンセプトとしました。

スマートエコノミーという言葉はNEOのロゴの下にも刻まれており、NEOを理解する上で最も重要なキーワードのひとつです。

Da氏は古くからのビットコイナーで、ビットコインの非中央集権やデジタル決済という思想に感銘を受けた一人です。

ところが、発明者が途中で抜けてしまったり、ビットコインの技術や権利を巡って派閥争いが起きている光景を見て、「非中央集権でもある程度のコミュニティ形成は必要だ」と考えました。

この出来事から学び、NEOではコンセンサスアルゴリズムから開発までコミュニティベースの組織にしています。

 

菅原:よくNEOの比較にイーサリアムが出されるのですが、違いを教えてください。

葉山氏:イーサリアムはヴィタリクが作り上げたもの、NEOはコミュニティベースで作り上げるものだと思っています。

性能面の違いは、NEOはイーサリアムより50倍トランザクション処理能力が高い点と、開発言語がイーサリアムに比べて圧倒的に多い点です。

イーサリアムはSolidityという独自言語を使っていますので、開発をするにはまず勉強から始めないといけません。

それに比べてNEOはJavaC#など既存の有名言語に多く対応しているので、多くのエンジニアがすぐに開発を始める事が出来ます。

 

またICOでの違いでは、NEOは本体からコミュニティ、テクニカルの両面で開発者達をサポートします。また画期的なプロジェクトには資金援助が有ります。

イーサリアムにはそういった仕組みがありません。

 

菅原:NEOの魅力を教えてください。

葉山氏:NEOが他のプロジェクトと比べてユニークな所が3つあります。

1つ目はワークショップとハッカソン(エンジニアが腕を競うコンテスト)、ミートアップを継続的にそれを世界中で行っている事です。

 

菅原:ワークショップやハッカソンはいつからやっているのですか?

葉山氏:定期的なイベントもありますが、先ほど言った通りそれぞれコミュニティベースで自然発生的にやっているものが多くて・・・いつからなのか詳しくは分かりません(笑)

エンジニア達はDiscordというチャットアプリを使い、質疑応答を行いながら日々理解を深めています。

 

2つ目は共同設立者のErik Zhang(以下Erik氏)が凄いという事です。

Erik氏はMicrosoftのMVPという希少な称号を持っていて、それだけでも凄いのですが、なんとNEOのプログラムの99.9%を彼が書いています(笑)

 

菅原:それは凄い(笑)どんな人なのでしょうか?

葉山氏:この人です。

ライトセーバーを持つErik氏。公式サイトより。

 

菅原:なんかライトセーバー持ってますけど?!(笑)

葉山氏:(笑)。創業者のDa氏はあくまで経営者ですので、NEOの大元のプログラムはErik氏が書いています。

Erik氏が書いたプログラムは2015年からGithubでネット公開されているのですが、世界中のエンジニア達から「なんて美しいコーディングなんだ!」と言われています。

 

Erik氏のコーディングの影響もあってか、NEOのワークショップには好奇心や遊び心から入る人が結構多くいます。

DJからエンジニアになり、気が付いたら知識が付いて凄腕の開発者になった人もいますよ。

 

O3(オー・スリー)というNEOウォレットの開発チームがまさにそれで、Erik氏に惹かれて、最初は二人でNEOの開発を始めました。

彼らがリリースしたO3ウォレットというモバイル用アプリは、世界で最もダウンロードされるまでに成長しました。

現在は会社を興して東京・渋谷に拠点を置いています。

O3ウォレットは仮想通貨の保管が出来る他、NEOのICOに参加する事が可能です。

 

O3ウォレットのダウンロードMAP。日本人の利用者も多いそうだ。

 

菅原:ライトセーバー持ってる人が開発トップだったり、遊びで始めた人達が世界一のアプリを作ってしまったり人材豊富ですね(笑)

葉山氏:O3はアプリを通して得た収益を宣伝費等には一切回さずに、さらなる開発や研究に費やしています。彼らは生粋のエンジニア集団なんですよね。

O3のアプリを説明する葉山氏。

 

3つ目は、コミュニティで最も大きい「City of Zion(シティ・オブ・ザイオン)」ですね。

彼らはNEOにとって大きな貢献をしてくれているため、NEOから取引高の1%(約一億円)の活動支援を受けています。

 

余談ですが、先日新たに南米ブラジルでDAppsチームが誕生しました。

世界各地のミートアップがNEOの名前で集客されていくのですが、そこにDAppsチームがついていって、自分たちの開発を宣伝するんですよ。

大きなブランドに小さな開発が多く乗っかっていって成長していく、ちょうどGoogleのような感じです。

やっぱりエンジニア集団なんですよね。

 

菅原:NEOにはどのような組織があるのでしょうか。

葉山氏:大きく分けて3つの組織があります。

  • 1.最高決定機関(DA氏、Erik氏)
  • 2.NEO戦略実行チーム(マーケティング)
  • 3.NEOグローバルキャピタル(研究機関)

また、本体ではありませんがCity of Zionなど高い貢献があるコミュニティは公式サイトで上記機関と一緒に掲載されます。

将来、ここに日本で立ち上げたチームを載せたいですね~(笑)

 

菅原:今回なぜ日本拠点なのでしょうか。

葉山氏:NEOが日本の大学や企業にとても興味を持っていたためです。

世界の重要市場の中で、私みたいにフルタイムで委任している拠点って、実は他に無いんですよ(笑)

NEOのフルタイム労働者は中国外では日本が初の試みなんです。

それぐらい日本にポテンシャルを感じていて、有名でも無名でもいいから良い人に巡り合えたらなと思っています。

もしいれば資金提供してでも一緒に働きたいです(笑)

人材募集に関しては要件固まり次第公開いたしますので、お待ちください。

 

菅原:NEOがあると実生活がどう変わりますか?

葉山氏:インフラや決済サービスなどNEO自体が日常生活に直接影響する事は有りませんが、

エンジニアの方々にとっては今後活躍する機会が増えると思っています。

O3の成功例のように、ひとつの会社が興せるほどの技術供与があります。

 

菅原:NEOの今後の課題などもしあれば教えてください。

葉山氏:NEOの課題はコンセンサスアルゴリズムです。dBFTで本当にいいのか、変更した方が良いか議論中です。

トランザクションスピードとセキュリティ性の両立は今後の大きな課題です。

課題といっても、今問題が起きているとか、競合がどうとかでは無くて、将来量子コンピュータや新しい技術が入ってきた時のために、今の内に議論を重ねておこうという事です。

分散ストレージ、量子コンピュータ、P2Pに詳しい人がいたら紹介してください(笑)

 

菅原:最後ですが読者にメッセージをお願いします。

葉山氏:私たちは6/23(土)を皮切りに東京でミートアップ、ワークショップを定期的に開催していきます。ワークショップは毎週土曜日に行う予定です。

また、7月からは大阪でもワークショップを展開していく予定ですので、その時は是非お越しください。

参考:6/23 NEOミートアップ&ワークショップ開催

 

長い時間ありがとうございました。

 

■プロフィール

葉山ミキ(はやま・みき)

NEOジャパンオペレーションヘッド。ロンドン10年の在住経験と大手自動車メーカーでの15カ国のマーケティング実務を経て、

ブロックチェーン業界のトップマネジメントの通訳となる。

その後、NEO初の中国外拠点フルタイムとなり、現在に至る。コミュニティ形成など、日本市場において全般的に携わっている。拠点は東京。