7/20（金）の深夜に85万円をヒットした後に、急落したビットコイン。
急騰した後は、15分後には上げ幅を帳消しにするファットフィンガー(誤発注)のような値動きでした。買いポジションが一層され、その後は下がる一方。翌日21日(土)の9時には、80.3万円まで下落する場面がありました。
しかし、そこからはしっかりと買いが入り安定的に上昇。
23日の午前中に高値を突破すると、急落の下げ幅だけ価格は上昇し86万円をヒットしました。
◇ビットコイン/円(BTC/JPY)30分足チャート
6/26(火)にCBOE（シカゴオプション取引所)はがビットコインETFに関する書簡をSEC（米国証券取引委員会）に提出したことから、仮想通貨市場は好転。
7/16(月)にはブラックロックが仮想通貨市場に参入するといったことが報じられると、価格は急騰しました。
※ブラックロックは運用資産6.3兆ドルを誇る世界最大の資産運用会社。
そして、G20での大きな規制も発表されなかったことから需給は完全に好転したように思えます。
次の節目は、最短8/10(金)の米国のビットコインETFに関する承認発表日でしょう。
ここに向けて、基本的には価格が上昇しやすいのではないでしょうか。
ビットコインETFの承認期間は8/10～9/24と幅広いため、目先は8/10までの相場となると予想できます。
ビットコインETFの誕生で価格は４倍に！？
既に話題となっていますが、ビットコインETFが誕生すると価格は飛躍的に上昇するという意見が多数あります。
筆者もその意見にはもちろん賛成で、新たな投資マネーが流入しやすくなることにより、昨年のような急騰劇が訪れるのではないでしょうか。
ゴールドのETFが誕生した後の推移が非常に話題になっています。
◇ビットコインとゴールドの価格推移
出所：Raddit
世界最大のゴールドのETFであるSPDRゴールド・シェアがNY証券取引所に上場したのは2004年11月。この時はゴールドの価格は約450ドルでしたが、７年後の2011年には1900ドルにまで上昇し４倍となりました。
もちろん、ゴールドの価格上昇の要因がETFだと考えるのは安易です。2007年から2011年にかけては、サブプライムショックやリーマンショック、ギリシャ危機など世界的な金融ショックが多発し、安全資産である金を購入する動きが加速。
金融政策としても、FRB（連邦準備制度理事会）によるQE（量的金融緩和）が行われたことによるドル安が進んだことで、ゴールドの価格が上がり易い地合いは整っていました。金が1900ドルまで上昇した主要因は金融危機の副産物であったといえます。
しかし、金融危機の前の2006年5月には730ドルまでの上昇があったことを考えると、やはりETFができることによる価格上昇は無視できないのではないでしょうか。
では、ビットコインはどうでしょうか。
金は古くから取引されており、2004年でも主要な投資商品の一部でした。しかし、ビットコインはといえば、まだそういった存在ではないでしょう。日本人が仮想通貨に投資している割合も、大手取引所の口座数から推測するとまだ１%を超える程度でしょう。まだまだ、潜在投資余力は有り余っているのです。
値動きの軽さという点では、昨年の上昇をみても簡単に1日10％も上昇してしまいます。
ゴールドETFができた以上のインパクトがあり、ETFができるとより多くの機関投資家も参入しやすくなるでしょう。
2013年3月、キプロスショックによりビットコインの知名度が一般に広まり価格が急騰しました。
2016年秋、中国ではキャピタルフライトとして仮想通貨が利用されました。
2017年4月、仮想通貨法の施行により、マウントゴックスにより怪しいモノの烙印を押されていた日本人の意識が大きく変わりました。
2018年はビットコインETFの誕生により多くの投資家に売買される金融商品となるのではないでしょうか、
また、それと同時に取引所のクオリティーやICOの管理態勢も進み、安心できる投資環境が整備されるのではないかと期待しております。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
