リップル（Ripple）は国際送金用のプラットフォームであり、すでに各国の中央銀行や日本の大手銀行とも提携を結んでいます。
また、 Xpringと呼ばれる新しいプロジェクトも始動しており、国際送金以外でのリップルの使用方法を模索すると同時に、顧客に対するサポートも行っていくことを表明しています。そうしたことから、今後さらにサービスを拡大していくとみて間違いありません。最近の動向を含めながら、リップルの現状を考察していきましょう。
最近の動向
最新の動向として、リップルの中核とも言える決済システム XRapid に仮想通貨取引所が参加したことが挙げられます。XRapid は、リップル内でブリッジ通貨の役目を果たすシステムの事を指し、金融機関や仮想通貨取引所などに採用されています。
そして、 先日XRapid のシステムにアメリカのBITTREX、メキシコの Bitso、フィリピンのCoins.Ph が参加しました。そのため、XRapidによって、それぞれの国の法定通貨を瞬時に交換できるようなシステムが構築され、多くの仮想通貨取引所がさらに使用しやすいものになったと言えるでしょう。
また、XRapid にはすでに大手金融会社であるマーキュリーFX や MoneyGram など参加していることから今後さらに XRapid への参加企業は増加するとみていいでしょう。
価値変動と今後の見通し
リップルの価格変動は、その期待値が大きく関わっていると言えます。
例えば、最新のリップルの価格は、8月17日からの１週間前後の短期間で10パーセント以上の上昇をしています。その要因は、大手取引所であるBittrex（米国）をはじめ、Bitso（メキシコ）、Coins.ph（フィリピン）がXRapidへの参加という報道がされたためです。
※XRapid：XRPと法定通貨を変換して送金。着金したXRPを自国の法定通貨に変換するリップル社のシステム
◇リップル/円(XRP/JPY)4時間足チャート
つまり、リップルの価値は大手企業との提携だけでなく、実用性を伴ったネットワークやサービスが展開すればするほど価値が高騰すると見ていいでしょう。また、大手仮想通貨取引所であるコインベースなどでもリップルの上場が噂されており、サービスの展開で言えば、SBIRippleASIAなどもこれから本格的な活動を開始することから、通貨としてのリップルへの期待値は高い状況にあります。
そして、XRapid に参加する大手企業はさらに増加していくと予想されます。
理由としては、Rippleの送金決済システムに規模や性能で勝るブロックチェーン技術が現状では存在していないためです。加えて言えば、サポートシステムとしてXpringが本格的にスタートしたことから、リップルの企業での運用に対してもユーザーの不満は解消されることになるでしょう。
Rippleは、Rippleネット、Xpring、XRapidなど今後さらに期待できるサービスの多い通貨です。つまり、通貨としての将来性は非常に高く、仮想通貨市場の傾向に引きずられたとしても、今売却してしまうには惜しい通貨だと言えるでしょう。
もしRippleを保有している場合、再び大きく価値が上がるタイミングが訪れることが見込めます。現状では売却よりもホールドが良いのではないでしょうか。
国内リップル取引高トップ！使いやすいインターフェースを提供するbitbank↓
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
