リスク(Lisk)はイーサリアムと同じく、スマートコントラクト機能を内包する仮想通貨です。

また、開発言語は世界でもメジャーなJavascriptであり、拡張に優れているのもLSKの特徴の1つと言えるでしょう。

そして、2018年8月29日に通貨の仕様変更であるハードフォークを控えており、そこでメインネットへの移行もあるということで注目度が上がっています。

【参考記事】
https://cc.minkabu.jp/column/213
LISKを振り返る!(後半)

価値の変動について

チャートに目を向けてみると、2018年8月15日では280円でしたが、8月25日には2倍以上となる580円を記録しています。この値上がりは、LSKのハードフォークが深く関係していると見ていいでしょう。

◇リスク/円(LSK/JPY)4時間足チャート

 

リスクのデータ処理能力は、イーサリアムよりも優位にあります。メインチェーンの他にプラットフォームの内部のDappsを利用するサイドチェーンを備えており、メインチェーンに余計な負荷を掛けることなく、迅速な処理を行うことが可能です。

また、ハードフォークを行うことでデータ処理能力・セキュリティーの向上などが望める為、ハードフォーク直前・直後の価値の高騰が期待できます。

また、発行されてから今年初めての1回目の半減期を迎えます。半減期は、マイニングにおける報酬が減少するシステムであり、報酬が減少することで仮想通貨の価値を高めます。その為、LSKの価値は半減期が起こるタイミングで高騰しやすいと予想できます。ちなみに、Liskの公式ホームページでは、半減期までのカウントダウンが行われています。

今後についての考察

リスクは今後も定期的にアップデートを行っていくブロックチェーンです。また、代表的な提携先としてはMicrosoftのブロックチェーンクラウドサービスであるWindows Azureがあります。プラットフォームとしての能力とWindows Azureは今後更なるサービスの連携を行っていくことが予想可能であり、Microsoftに関連したサービスが開始された場合には、さらなる価格上昇が見込めそうです。

また、イーサリアムとリスクは同じプラットフォーム型とはいえ似て非なるものです。どちらも分散型のアプリケーションであるものの、仮想通貨業界としてはイーサリアムに比重がおかれています。その理由としては、仮想通貨取引の支払い手段としてイーサリアムが対応している仮想通貨取引所が圧倒的に多く存在しているからです。

リスクの方がブロックチェーンの能力として優れていても、イーサリアムと同じような立ち位置になるまでには、相当な時間とさらなる開発や提携が必要となってくるでしょう。

今後、リスクが仮想通貨においてどのような立ち位置になるのかは未知数であるものの、アップデートを繰り返していくことが予想できています。その度に今回のような価格上昇が期待できると言えるでしょう。

 

※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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