中国に拠点を持つ世界第6位の規模を持つマイニングプール「F2プール」のシシン・マオ共同創業者兼CEOは6日、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、Zキャッシュ(ZEC)などの主要仮想通貨に関し、さまざまなマイニング機器を使ってマイニングする場合の損益分岐点になる価格水準のリストを公表した。
多くの電力を使って難解な数学を解く報酬としてビットコインなど仮想通貨を獲得するマイニングの損益分岐点は、今後の仮想通貨相場の値動きを占う上で一つの参考になるかもしれない。
Break-even price points for different cryptocurrencies and miners Source: F2Pool’s CEO Weibo
マオ氏の投稿した画像によれば、もしビットコインの価格が36792元(約5376ドル)を下回った場合、アントマイナーT9を使った当該仮想通貨のマイニングでは利益が出なくなることを意味する。S7モデルのマイニング機器を使う場合は、損益分岐点となるビットコイン価格は大幅に高くなり、79258元(約11581ドル)となる。
S7とは対照的に、17年1月にリリースされたアントマイナーT9モデルでのビットコインのマイニングは、現在のビットコイン価格でも利益が出ている。
一方で、より新しいイノシリコンT2の損益分岐点が最も低く、26636元(約3891ドル)となっている。9/8時点において(※1元=16.2円)
【1ドル=111円の場合】
- アントマイナーT9 : 596,736円
- S7モデル :1,285,491円
- イノシリコンT2 :431,901円
8月中旬、米国の画像処理装置(GPU)製造会社エヌビディアは、18年第2四半期における仮想通貨マイニング装置の売上が予想を大きく下回ったことを明らかにした。
同社は、年末までにブロックチェーン関連の売上が大幅に増えるとは予想していないと明言する。
7月には台湾の大手マイクロチップメーカーTSMCが、その年間収益と設備投資の見込み額を再び下方修正した。これは、その他の分野に比べ、仮想通貨マイニング分野での成長率が鈍化していることを受けたものである。
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