仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ株式会社は9/20(木)午前2時すぎ、67億円相当のビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインがハッキングされたことを発表しました。
発表内容によると、9月14日午後5時頃から午後7時頃までの間、Zaifのホットウォレットに外部からの不正アクセスが行われ、管理している仮想通貨が不正に送金されたという。
参考:仮想通貨の入出金停止に関するご報告、及び弊社対応について
これを受けてビットコインは71万円から69万円割れへと急落。しかし、その直後に吹き上がり72万円後半まで急騰するという乱高下となりました。
◇ビットコイン/円(BTC/JPY)15分足チャート
現在は被害総額の補填を急いでいるようですが、口座開設会員メンバーに送られているメール、及びプレスリリースを確認すると、Zaifの資本は22億円相当となっており、被害額をまかなうことができません。残り45億円は、フィスコなどの関係会社に金融支援と株式交換を条件として交渉を行っている模様です。
日本企業では到底45億円を拠出するとは考えにくいですが、日本の取引所ライセンスが欲しい海外企業なら可能性がありそうです。
100%小会社化を条件に、Binanceなどの海外取引所が動き出すのではないでしょうか。
プレスリリースでは『一刻も早い入出金の再開に向けて』とありますが、早急に解決するような問題ではないと思います。
この先、まだまだ波乱がありそうです。
では、直近のビットコイン相場のテクニカル分析を行います。
ビットコインは深夜に乱高下!その行く末は?
出所:GMOコイン
GMOコインのBTCJPY-FX、4時間足チャート分析です。
深夜に発表されたこともあり、流動性が薄かったためか乱高下しております。
海外への報道は数時間遅れますから、海外ユーザーが知ったのはきょうの日本時間の午前中だったのでしょう。
仮想通貨市場では、相場に変動を与えるような大きなニュースが流れても、株式やFXのようにアルゴリズムトレードが盛んではないので、反応が1日ぐらい遅れてやってくることがあります。
直近の安値である68.5万円前後では、サポートラインに支えられて反発しました。
市場が薄いなかで、レバレッジ市場のポジションが手仕舞いされたようです。
ただし、この情報を事前につかんでいた場合、買い戻しは進んでいないでしょう。
再度、下値を攻めてくる可能性があります。
その場合は、恐らく買い支えの注文は入りませんので、ダウンサイドリスクは高まるはずです。
RCIでは、長期の52が下、短期の9と中期の26が上方向で推移しておりますが、次の下落でRCI9が下方向に向いたタイミングあたりから危険度が増してくるのではないでしょうか。
ヘッドラインに振り回される展開が続きそうです。
現物のポジションをお持ちの方は、いくつか手仕舞ったほうが良いのではないでしょうか。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。