ドリーム・シェアリング・サービスとして先日β版がリリースされた「FiNANCiE」。夢を持つ人(ヒーロー)と夢を支援する人(ファン)が出会い、その実現に向けて一緒に歩むためのコミュニティ。ファンエコノミー時代の新しいプラットフォームです。
β版のローンチを記念してサービス発表を兼ねたミートアップイベントが3/14に開催されました。この様子を第一弾としてどこよりも早くレポートします。※第二弾は後日公開予定。
FiNANCiE(フィナンシェ)開発の背景
これまでの経済は消費者がお金でモノを購入することが中心の「コンシューマーエコノミー」でしたが、自分が好きな誰かを応援したいというファンの想いが中心の「ファンエコノミー」に時代が移り変わろうとしています。
ファンエコノミー時代の経済や社会は人と人とのつながりや絆が最も大きな力になります。
フィナンシェはそんな時代に必要な次世代のSNS。夢を追いかけるヒーローとそれを応援するファンを結びつけ、一緒に夢を実現していく過程を楽しむサービスとしてうまれました。
FiNANCiE(フィナンシェ)のしくみ
夢を叶えたいヒーローはフィナンシェ上で自分の「カード」を発行し、取引をすることができます。
ファンはヒーローのカードを所有することでコミュニティを通じてヒーローの様々な夢を支援することができます。また、従来のファンサービスやクラウドファンディングでは初期から応援している人と最近応援し始めた人の差がありませんが、フィナンシェは初期から応援しているファンによりメリットを提供できる仕組みも提供します。
FiNANCiEミートアップトークセッション1-ファンエコノミーってなんだ?
ファンエコノミーとは?というテーマで始まったトークセッション。
ファシリテーター:The Breakthrough Company Go 代表取締役 三浦崇宏氏
ゲスト:dely株式会社 代表取締役 堀江祐介氏/株式会社CRAZY CRAZY WEDDING BRAND MANAGER 山川咲氏
※以下敬称略
ファンエコノミー時代に応援される人とは?
堀江:ギャップやひっかかりがあるものに人は惹かれる。いびつさみたいな。自分はSNSでは生意気なガキだけど、実際はいいやつっていうキャラ笑。
三浦:うちは広告とかクリエイティブにおいて、高い、怖い、言うこと聞かないみたいな評判なんですけど、実際会うと案外丸っこくてファニーでいいやつって言われたりする笑。
山川:自分はめっちゃどストレートなタイプ。いつでも真剣にビジョンに向き合ってる。今は世の中にこうやったら成功する、みたいないろんなノウハウはたくさんあるけど、それを超えた絶対に成し遂げたいという情熱があったからこそ応援してもらえている。
三浦:僕自身よく言ってるのがLife isコンテンツ。自分の人生を一つの物語として捉えたときに、失敗や逆境があっても「あ、これは結構山場だな、読者視聴者喜ぶんじゃないかな」って意識すると、ちょっと元気になれるし周りも応援したくなる気持ちがでてくる。
経済合理性がなくても応援したくなる、それがファン
堀江:前のビジネスで失敗して社員が全員いなくなった時、最後の頼みの綱で一度だけ会ったことあるgumi國光さんに連絡をして。國光さんの会社も大変な時だったんですけど「5,000万ちょっとどうにかならないですかね?」ってお願いしたら「あ、ええで」って出してくれた笑。社員いなくてビジネスもない会社に5,000万出すって経済合理性が全然ないんだけど、ある意味僕の一番のファンだと思うんですよね笑。國光さんは笑。
三浦:自分が応援している人が成功するっていうのは、実は自分が成功すること以上のエンタテインメントというか、喜びもある。
人が人を応援するとか、人が人を支えるという感情そのものがこれから経済をドライブしていく。今までのSNSのようにただ「いいね」だけでつながるんじゃなく、応援しあうことにより経済が豊かになっていくサービスということでフィナンシェはおもしろいんじゃないかなと。
堀江:自分自身、その時の國光さんのある意味合理性のない決断がなかったら今はない。國光さんにとってはもちろん経済的なインセンティブはありますけど、一方で自分の化身みたいなものががんばってるという、もう一つの人生を歩んでいるような追体験をしているはずで、今回のフィナンシェはそういう、自分がなれなかったアーティストや、スポーツ選手を応援することでその人の人生を追体験することができるサービス。
お金を出す人もヒーロー側も人生の共有ができる面白い社会になると思う。応援した分だけ自分の人生のサブチャンネルを持てる感じ。
FiNANCiEミートアップトークセッション2-ヒューマンキャピタリストとは?
続いてフィナンシェにも登場する「ヒューマンキャピタリスト」という役割にあたるメンバーが登場。ヒューマンキャピタリストはフィナンシェ内でファンと同様にヒーローを応援する人たちで、人に投資するキャピタリストです。
ファシリテーター:The Breakthrough Company Go 代表取締役 三浦崇宏氏
ゲスト:READYFOR株式会社 代表取締役CEO 米良はるか氏/エンジェル投資家 中川綾太郎氏/B Dash Ventures株式会社 代表取締役社長 渡辺洋行氏
応援した人の人生も一緒に歩めるのが楽しさ
三浦:ここからはヒューマンキャピタリスト側から人を応援する、人の夢に力を貸すということがどのように人生を豊かにするのかということを聞いていきたいと思います。
米良:自分の人生はここにいるっていう選択で、ここにいるということはここにいないという選択を捨てている。でも誰かをお金で応援するということは、自分の大事なものを誰かに託すことでその人の人生を一緒に歩むことができる。自分の人生は一回きりだけど、いくつもの人生を一度に歩めるというのが人を応援することの楽しさ。
READYFORももともとは個人に対して応援するという投げ銭のサービス。そのときにパラリンピックの選手に対して応援を募るということをやってたんですけど、インターネットを使えば少しずつみんなからお金を集めることができて、それで人の夢を叶えられるってインターネットの一番おもしろいところなんじゃないかなと。
三浦:インターネットが実現した新しい喜びの一つとして人の夢を叶えることにチャレンジするというのがあると。
自分の投資した人が成功したり有名になるとめちゃくちゃ嬉しい
三浦:中川さんは投資家として人を応援するということにどういう喜びがありますか?
中川:自分だけではできないことを本気で応援できるっていうのは面白さの一番の部分だなと思います。あとはダイレクトに人の成長を感じられるっていうのは結構面白いなと思ってて、僕はエンジェル投資家として本当になにもない若い学生の起業家とかに投資させていただくことが多いんですけど、こういうことやりたいみたいな想いだけあってあとはその人しかいないみたいな。でもそういうタイミングで投資させてもらった会社や人が数年で大きなサービスを作ったり、自分以外の人が成長していく様子を間近で見れるのは純粋にすごく嬉しい。
三浦:起業家として自分がチャレンジしてるときと、投資家になってからというのはどういうふうにマインドは変わったんですか?
中川:自分でやってたときは「なんで自分もっとできないんだろう」って自分を責める感じだったんですけど、応援してるときはみんなが頑張ってるのは分かってるので「みんなでかい夢見ていこうぜ」みたいな感じですね笑。
すべてのヒーローにバンバン投資します
渡辺:僕はヒューマンキャピタリストになりたくてなりたくてしょうがなかったんですよ笑。すべてのヒーローにバンバン投資します。金だけはありますから笑。
※渡辺さんは登壇の2時間前から飲んでいるそうです笑。
三浦:人を応援するってどういう楽しさがありますかね?
渡辺:三年くらいまえから、いわゆるベンチャー投資ってパラダイムシフトしないといけないなーと思ってたんですよ。ここからソーシャルの時代っていうのもあって投資とか事業はどんどん個人が重要になっていく。それをエンパワーするっていうのが投資家としての仕事。今自分のエクイティのファンドで柴咲コウさんとか香川照之さんとか、芸能人とも会社を作っている。
香川さんは昆虫が大好きで、本当に昆虫大好きおじさんなんですよ。で、昆虫をビジネスにしたいけどどうしょうもないって言ってて。そこを自分は「それむちゃいけますよ、お金ならありますよと」笑。
上場を目指すのを応援していたVCとは違って、小さい経済圏を作る人を応援できる。上場目指していないようなヒーローでも年収数千万くらいになる可能性はあって、それを応援したり投資できるのがフィナンシェ。エクイティのファンドでは今までそういう人はひろえなかった。
三浦:今まで閉じられた世界だったベンチャー投資が、いろんな人に開かれたというのがフィナンシェなんですね。米良さんはどんな人に投資したいと思いますか?
ミッションを持っている個人を多様な手段で応援していく
米良:全員が夢やミッションを持つのは難しいと思ってるので、個人でもビジョンを持っている人はそれだけで尊いし価値がある。それを多様な手段で応援していくことが大事。人の夢を応援することで自分のやりたいことも見つかっていくかもしれない。IPOまでいかなくても小さい規模でも周りに価値を生んでいくようなことができれば生きがいが持てる。
渡辺:資金調達の方法は多様化してるが、今の株式市場はそれを吸収するものになっていない。例えば中川さんがこれやりたい!っていうものがあれば会社作って資金調達しなくても、個人でも何億円も集められる。そういう受け皿としてフィナンシェがある。
三浦:会社ではなく個人のビジョンや意思にお金が集まるみたいな。中川さんはどういう人に投資していきたいですか?
僕みたいなよくわからないタイプはわかりにくいものに投資したい
中川:自分は逆に、ミッションとかなくても絵とか音楽とかめっちゃ好きでほんとはずっとそれをやっていたいんだけど生きるためにバイトしてるような人を応援したい。異常にオタクで何かをめちゃくちゃ好きで何に役立つかわからないけど、それが価値になりそうと思えるようなもの、わかりにくいものに投資したい。ミッション語れて課題解決があるものは普通にお金は集まる。僕みたいなよくわからないタイプは、そういう怪しいけど気づいたらすごいものになってた、みたいなものに投資したい。
三浦:起業とか上場でしかなかった投資や応援の世界がすごく開かれて、個人の好きな想いとか熱狂を応援しやすくなったということが応援される側もする側も可能性の広がる世界になってきていると改めて思いました。
最後に
今回のイベントでは2つのトークセッションの他に、初期に参加するヒーロー10人も紹介されました。それぞれが自分のやりたいこと、叶えたい想いがあり、それを起業という形ではなく実現できる可能性があるフィナンシェ。最後に三浦さんがおっしゃっていたように、応援し応援される世界はもっと身近なものになっていくようです。
最後に國光さんより、本田圭佑氏がフィナンシェの投資家兼アドバイザーに、イーサリアム・ファウンデーションの宮口あや氏がアドバイザーにそれぞれ就任したことが発表されました。
レポート第二弾では、フィナンシェの仕組みの詳細やブロックチェーン技術がどのように活用されているのかをお伝えします。
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