ブロックチェーンを導入したWebブラウザ『Brave(ブレイブ)』は、広告を閲覧したユーザーに報酬として独自の仮想通貨を付与するプロダクト『Brave Ads(ブレイブアド)』を公式サイトにて発表した。
広告収入の70%をユーザーに付与
ブレイブの広告機能はデフォルトでオフとなっており、ブレイブアドを閲覧して報酬を得るためには広告表示をオプトインする必要がある。
ブレイブアドを導入したユーザーは、広告収入の70%をブレイブの独自仮想通貨『BAT(Basic Attention Token)』で受け取ることができる。残りの30%はブレイブが受け取る。
従来のブラウザでは、デフォルトで広告機能がオンになっていたが、ブレイブアドは広告を受け入れる意思表示をしたユーザーだけに広告が表示される。そのため、広告主は広告を歓迎するユーザーのみに広告を配信することができるメリットがある。
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広告はPUSH通知で配信される
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PUSHを開封すると広告が展開する
大規模ユーザーデータ収集のないデジタル広告
ブレイブアドの特徴は報酬としてトークンを受け取れることだけではない。
昨今、デジタル広告の配信精度を高めるために、広告代理店やアドテク企業が個人情報の収集を大規模に行っているケースが問題視されている。
ブレイブアドは広告とユーザーのマッチングのために大規模なユーザーデータ収集はせず、デバイス内で広告のマッチングを完結させる技術を持っている。
ユーザーと関連性の高い広告を配信するために、ローカル内でユーザーのブラウジング履歴からユーザーの興味を学習する。
このため、ユーザーデータを第三者のマーケティング事業者などに渡すことなく、ターゲティング精度を上げることができる。
次世代ブラウザとして期待を集めるブレイブ
ブレイブはMozillaの前CEOで、Web開発などに利用されるプログラミング言語JavaScriptのBrendan Eich氏が創業した。
Googleがオープンソースで公開しているブラウザ『Chromium』をベースにして開発された。
2017年6月に実施されたICOは30秒で完売となり、当時のレートで3500万ドル相当を調達しており、当初から期待の高さがうかがえた。
広告がデフォルトでオフになっており、大規模なユーザーデータ収集も行わないため、表示速度などのパフォーマンスの高いブラウザとしても知られている。
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