シリコンバレーの大手VCであるSequoia Capitalは17日、6億ドル規模の暗号資産(仮想通貨)に特化したファンドを設立すると発表した。
主に流動性のあるトークンやデジタル資産に焦点を当てたファンドとなるようで、トークンの購入から流動性の提供、ガバナンスへの参加まで、トークンを積極的に管理する予定だという。暗号資産取引所にすでに上場しているトークンやまだ上場していないトークンにも投資していくようだ。
今回のファンドは、昨年10月に設立された「Sequoia Capital Fund」のサブファンドの1つである。新たな資金調達ではなく、Sequoiaの既存のパートナーによってすでにコミットされた資金を使用するようで、大学の寄付金や年金基金などのパートナーは、この変更を支持しているという。これらのパートナーは、今後、資金を1つまたは複数のサブファンドに割り当てるかどうかを決定できる。
同社は、2015年から株式と暗号資産のトークン両方に投資しており、昨年は米国と欧州における同社の新規投資のうち20%がクリプトへの投資だったという。1972年の創業以来特定のセクターファンドを設立したことはなかったが、同ファンドは初のセクター特化型ファンドとなる。今回の発表で、「多くの人が、トークンのステーキング、流動性の提供、ガバナンスへの参加、プラットフォームを通じての取引など、トークンの管理においてより積極的な役割を果たすよう求めてきている。」とSequoiaパートナーのMichelle Bailhe氏、Shaun Maguire氏、Alfred Lin氏は述べた。
今後は、より積極的にプロトコルに参加し、プロジェクトをより良くサポートし、自ら実践して学んでいくという。また、オープンソースの研究に対する継続的な支援を含めて暗号資産コミュニティと協調して取り組むことに引き続き尽力していく。シード、ベンチャー、グロースの各ファンドを通じ、あらゆるステージで暗号資産プロジェクトとの提携を続けていくようだ。
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