アイル<3854.T>=大幅高。同社は中小企業向け中心に基幹システム開発を手掛けるほか、人材派遣サイトも運営する。人工知能(AI)を使ったソフト開発やブロックチェーン分野も深耕、先端技術分野での活躍に期待がかかる。さらに直近では、スマートフォンを利用したキャッシュレス決済で体験イベントを開催するなど同分野にも積極的に踏み込んでおり、現在の市場の物色テーマに乗っている。21年7月期に営業利益10億円(18年7月期実績は5億2600万円)を目指す中期経営計画を策定していることもポイント。 日本アジアグループ<3751.T>=後場一段高。同社は前引け後に、連結子会社である国際航業と東北大学、イームズラボ(埼玉県ふじみ野市)、工学院大学が開発した「ドローンを用いた火山噴火時の土石流予測システム」が、第8回ロボット大賞国土交通大臣賞を受賞したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「ロボット大賞」は、経済産業省と日本機械工業連合会が主催となり、我が国のロボット技術の発展やロボット活用の拡大などを促すために、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取り組みなどを表彰する制度。 ダイダン<1980.T>=後場急動意。同社は午後1時30分ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が675億円から696億円(前年同期比2.1%増)へ、営業利益が30億円から36億4000万円(同13.7%増)へ、純利益が20億円から26億4000万円(同14.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好材料視された。引き続き好調な建設需要を受け受注工事高が計画を上回ったほか、手持ち工事が順調な進捗となったことが寄与した。 田淵電機<6624.T>=ストップ高。同社は16日、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699.T>傘下のダイヤモンド電機を割当先とする第三者割当増資を実施することを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。2019年1月25日までに30億円を調達する予定で、田淵電機はダイヤモンド電機の傘下に入る形となる。同社の経営再建に対する期待が投資資金の流入を誘う格好となった。 ノジマ<7419.T>=急反騰。同社は16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2418億円から2450億円(前年同期比4.6%増)へ、営業利益が73億円から92億円(同23.2%増)へ、純利益が60億円から72億円(同64.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。昨年グループ入りした子会社ニフティとのシナジーが出たことに加えて、猛暑の影響でエアコンなどが好調に推移し、デジタル家電専門店運営事業の収益が伸長したことが牽引。また、子会社の不採算事業のリストラクチャリングが想定以上に進んだことも寄与した。 コムチュア<3844.T>=大幅反発。同社はグループウエアの開発など情報システム構築を展開するが、企業のIT投資拡大が追い風となっている。企業のIT投資の中でも成長領域であるクラウド・ビッグデータ・AIなどのデジタルトランスフォーメーション領域に傾注し需要をとらえている。16日取引終了後、19年3月期の第2四半期連結業績予想の修正を発表。営業利益を8億6500万円から12億1400万円(同55.0%増)へ大幅に上方修正しており、これを好感する買いが集中した。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:minkabuPRESS