マイニング市場は以前と比べて競争が激化しており、報酬を得るためには演算能力がより高性能なマイニングマシンが必要とされるようになりました。

そこで登場したのが、ASICです。

ASICを導入した企業は今まで以上に効率よくマイニングを行うことができるようになりましたが、イーサリアムがASIC耐性を高めたアルゴリズムを採用することが見込まれています。

ASICに対してどのような耐性を持つようになるのか、それがマイニングにどのような影響を及ぼすのかなどに注目されている方は多いのではないでしょうか?

今後のマイニング業界に大きな影響を与える可能性があるイーサリアムのASIC耐性強化について、順を追ってみていきたいと思います。

ASICはマイニングに特化した集積回路

はじめに、ASICとは何なのか軽くおさらいしたいと思います。

マイニングが登場した初めの頃は、CPUマイニングといって一般的なパソコンでも問題なく演算を行うことができました。
その後、さらに効率的にマイニングを行うことができるGPUマイニングが登場しましたが、この方法だと電気代がかかりすぎるという欠点がありました。

この欠点を解消すべく誕生したのがマイニングに特化した集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)です。

今ではマイニング業界全体でASICを導入することが主流となっているようです。

マイニングは演算を最も速くできたマイナーが承認作業を行うことができ、その報酬として新規発行の仮想通貨を受け取ることができます。

従って、ASICはCPUやGPUよりも計算コストが2割から3割ほど節約できるうえに、マイニングに特化した集積回路であることから報酬を得られる確率が格段に高くなるメリットがあります。

これはマイナー達にとっては非常にありがたい存在です。

ASICのメガファーム登場により大資本の市場寡占が起こる事態に発展

ASICはマイナー達にとっては非常に便利なものですが、大量のASICを稼働させるメガファームを持つ企業や集団が現れたことで、個人単位でのマイニングではほぼ報酬は見込めない事態となりました。

この状況でマイニングの報酬を獲得したい場合は、マイニングのためのグループであるマイニングプールに参加して配当として新規発行の仮想通貨をもらうか、ASICのメガファームを持てるくらいの少数の大資本が市場を寡占する状況となっています。

このようにして一部のユーザーがマイニングシェアの大部分を占めてしまうと、不正取引が承認される可能性が危惧されるため、仮想通貨の開発側も度々対策を講じています。

一部企業の市場寡占を防ぐために進化し続ける仮想通貨

もともと仮想通貨のマイニングは一部の大資本が市場を寡占してしまうことを防ぐため、開発側がしばしばハードフォークを含むアルゴリズムの変更を行っています。

イーサリアムのProgPoWも、その一環です。

ProgPoWは、一般的なPCでのGPUマイニングとASICマシンでのマイニングの採掘効率の差を縮小していこうというものです。

イーサリアムにはもともとマイニングの中央集権化を良しとしない理念があり、ProgPoWはこの理念を強化するもので、最新のGPU性能に最適化されたアルゴリズムとなっているようです。

ASICの多くは仮想通貨のアルゴリズムに対する最適化というという手法が採用されているため、ProgPoWは最適化の猶予を減らすために以下の内容を改善、実装しています。

  • ・64ビットワードを32ビットワードのハッシュ関数に変更する
  • ・Mix Stateと呼ばれる混合状態を増加する
  • ・数学的ランダムシーケンスをメインループに追加する
  • ・ランダムアドレス対応の小容量低速キャッシュから読み取れるようにする
  • ・DRAM読み込みを128バイトから256バイトにする。

以上の改善点をもつProgPoWの実装は、イーサリアム開発者会議で採択されています。

このように、開発側は大資本の市場寡占を防ぐ対策を行ってはいるものの、マイナー側も採掘効率を上げるためにさらなる対策を講じていく可能性があります。

従って、今後も開発側とマイナー側の攻防が起こり、その度に仮想通貨のアルゴリズムの改善とその実装が行われていくと考えられます。

変化していくマイナー市場で利益を上げ続けられるスキームの確立が重要

イーサリアムのProgPoWなどASIC対策が進むことにより、今まではASICによるマイニングを採用したマイナー達が有利だった状況が、個人マイナーもほぼ同等の力を持ち始める時代に移り変わっていく可能性があります。

そうなると、特定の仮想通貨にしか利用できないデメリットを持つASICの利便性はかなり下がることが予測できます。

このように日々変化する仮想通貨において、特定の仮想通貨のマイニングに特化してしまうことは継続して利益を上げることが難しくなる危険性を孕んでいるため、マイナーにとっては無視できないものだと思います。

特定の仮想通貨に特化しないための対策の1つとして、JWマイニングのAIマイニングが挙げられます。

JWマイニングは早いうちから、突然の価格の下落やアルゴリズムの変更など変化が激しい仮想通貨において特定の仮想通貨に特化することはリスクが大きいと考えていました。

このため、全コインに対して最も収益の出るコインとそのマイニングプールを見つけ出してマイニングできるAIマイニングを開発しています。

AIマイニングであればビットコインやイーサリアムに限定せずにマイニングすることができるので、継続的に収益をあげることが可能になるのです。

日々変化するマイニング市場では利益を上げ続けられるスキームの確立が重要であるため、企業はもちろん個人の方も、何かしらの対策を考えることがこれからのマイニングには必要だと考えます。

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