前回のビットコインの分析(デジタルゴールドとしての存在感が高まるビットコイン)の通り、節目となっていた1万ドルを超えて高値を更新し続けたビットコイン。
一時150万円手前まで急騰したビットコインは、昨日1日で30万円幅の急落を記録することとなった。
今週の相場を振り返りながら、今後のシナリオを考察していきたい。
急落の要因
以下のビットコイン(BTC/USD)チャートを確認していただきたい。
週足の高値圏ネックライン(150万円)にタッチし、抵抗帯として機能したことにくわえ、27日午前5時ごろに米国の大手仮想通貨取引所コインベースでシステムトラブルが発生。加熱していた相場に水を差す事態となった。20分程度で復旧した後に一度上昇を見せたが、高値を更新することができずに下落に転じた。
また上昇の過程において、ビットコインETFが承認されるというデマも流れたというおまけ付きだった。
ビットコインチャート分析
さて、ビットコイン(28日午前8時時点)のチャートを見ていこう。
◇ビットコイン(BTC/USD)4時間足チャート
出所:TradingView
前回の緑色ネックラインとトレンドラインの重なる部分で反発を見せ、急上昇してきた。
120万円付近で上げが落ち着いたが、新しい赤色ネックラインと、新しい角度のトレンドラインの間でアセンディングトライアングル(上昇三角形)を形成し、上抜けしていった。
現在は85万円から引けるトレンドラインで反発を見せており、ここを割り込まなければ上昇トレンドは継続と考えられる。
テクニカル的考察
テクニカル指標での分析も考えてみたい。
チャートはGMOコインの仮想通貨FX、4時間足と1時間足チャートだ。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
◇ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート
・指数平滑移動平均線(EMA)
4時間足のEMAはパーフェクトオーダーの状態にあるが、1時間足のEMAは意識されていた26EMAを下抜けてしまっている。サポートになっていたEMAは下に抜けてしまうとレジスタンスに変化することもよく見られるので注意が必要である。
・RSI
RSIは一定期間において、上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標である。RSIの使い方としては、上昇トレンドでは数値が50%以上で推移し、下降トレンドでは数値が50%以下で推移することが多いので、視覚的に上昇トレンドにいるのか、下落トレンドにいるのかを判断できる。
1時間足のRSIは天井に張り付くような状態から、40以下まで落ちてきている。4時間足も同じく天井圏から下落していることから、調整の局面に入ったと判断できる。
短期的な調整が終了し、中期的な上昇トレンドがこのまま継続していく場合、130〜140万円の価格帯が大きな壁になってくると考えられる。一度長い上ヒゲで上昇を阻まれてしまったため、ここを超えていくためには、何度か売りをこなしながらゆっくりと下値を切り上げていくかたちが必要となるだろう。
下落トレンドに入る場合、3本目のトレンドライン(100万円付近)を全て下抜けしていくような動きがあった場合、かなりの確率で下落トレンドへの転換となると考えられる。現在までの上昇角度が急だったため、下落トレンドが始まってしまうと、それと同じような角度で、しかもかなりのスピードを伴って落ちていく可能性が高い。
まとめ
- ・トレンドラインの上では上昇トレンド継続
- ・現在は調整局面入り
- ・下落した場合、100万円付近に位置するトレンドラインが節目
筆者がトレードをする際に、上昇・下落どちらのシナリオも想定するようにしている。
事前にシナリオを考えておけば、もし予想が外れ損切りとなった場合にも次の取引につなげることができ、よりチャンスを生かすことができるのではないだろうか。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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