5月に急騰したビットコインは、6月に入った途端に下落となりました。しかし、それも先週に底を打ち再度上昇。ついに節目である100万円を突破することとなりました。
上昇の背景には、FOMCに向けた米国FF金利の利下げに対する市場の織り込み(7月の利下げ予想が65.2%)から、投機資金がゴールドや株式を始めとした資産に流入、さらにビットコインにも向かったと思われます。
それにくわえて、トランプ大統領が仕掛けている「米中貿易戦争」や、「英国のEU離脱問題」や「香港の大規模なデモ」などから高まる世界的な情勢不安に対して、ビットコインのデジタルゴールドとしての需要が以前よりも高まってきているのではないかと推測できます。
ビットコインはパーフェクトオーダー
ビットコインは現在、ダウ理論的にも上昇トレンドにあります。筆者が見ている1時間足と4時間足チャートの指数平滑移動平均線(EMA)50日、100日も共に※パーフェクトオーダーとなっており、健全な上昇トレンドと言えます。
※短期、中期、長期の3本の移動平均線が短期>中期>長期の順番になること
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
出所:TradingView
2018年の相場で強いサポートラインとなっていた、60〜65万の青色ネックラインを踏むように超えて上昇を続けてきました。
そして、5月前半から引けるトレンドラインはヒゲで何度か下抜けてしまっているものの、ここを明確に割り込まない限りこの上昇は続くと思っています。
売買戦略としては、このラインを目途に押し目を狙って買いを入れていく予定です。個人的に、インジケーターの信頼度はそこまで高くないのですが、4時間足のMACDが下落ダイバージェンス(逆行)を起こしているので、買いポジションを持つ場合は、急落に備えてストップを入れるなどの注意は必要だと思います。
◇ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート
出所: trading view
1時間チャートに時間軸を落としてみましょう。
6月始めからの下落トレンドで頭を押さえていたラインを上抜けし、新たなトレンドラインに沿って上昇を続けています。ダウ理論的にも、前回の高値である緑色ネックラインを更新しているため、まだまだ上昇の余地はあるように思えます。
買いポジションを持っているのであれば、緑色ネックラインとトレンドラインの重なる価格帯(97-98万円)を下抜けてしまったら場合に、いったん損切りを行うなどすれば、リスクに対してリワードが大きなトレードができるかと思います。
まとめ
基本的に押し目買いを狙っていく週になると思っています。ネガティブなニュースや、トレンドラインを明確に割るような強い下落があった場合は、売り目線を変更するなど、柔軟にトレードしたいと思います。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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