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マウントゴックスにテザー追及が買い材料に!?混とんとする仮想通貨市場

筆者: ひろぴー

7月9日の午前4時過ぎ、驚きのニュースが入ってきました。

米投資会社フォートレスがマウントゴックス債権者の持つビットコインを買い戻しを提案したのです。コインデスクで報じられると、129万円台で推移していたビットコインは急騰。午後には139万円を付けるまでの上昇に至りました。

フォートレスの幹部であるマイケル・フーリガン氏は、マウントゴックスの破綻時の価格であるの1BTC=451ドルではなく、1BTC=900ドルとほぼ2倍で買い戻すことを債権者に手紙を送り提案しているようです。

マウントゴックスは2014年にハッキング被害を受け、当時の発行枚数の約6%にも上る約85万BTC、当時の価値にして約4968億円が流出しました。ただし、コールドウォレットに残ったビットコインが約20万BTCあり、さらにはハードフォークによりビットコインキャッシュも誕生。価格高騰により破産額(約440億円)を超過したことにより、破産手続きから民事再生手続きへと変わり、話し合いが行われているところです。

管財人を務める小林信明弁護士は2018年3月7日、破産財団が持っているビットコインとビットコインキャッシュを約429億円相当額を売却したと東京地裁への報告書で明らかにしました。

売却期間は2017年9月27日から2018年3月7日の第10回債権者集会までとなっており、2018年はマウントゴックスからの売りと分かると相場が急落することが度々ありました。

この時に管財人が売却した仮想通貨は約429億円。

【内訳】

  • ビットコイン:3万5841BTCで売却金額は約382億円、単価106万円
  • ビットコインキャッシュ:3万4008BCHで売却金額は約47億円、単価14万円

※小数点以下の単位は除く

つまり約429億円のビットコイン買い(約3万3000BTC)が発生するという思惑から価格が高騰するに至ったというわけです。

なお破産財団は、429億円相当を売却したあとの2018年3月5日時点でビットコインを※16万6344BTC、ビットコインキャッシュを16万8177BCH分保有しています。これは7月8日10時点の価格で換算するとビットコイン(140万円)は約2330億円、ビットコインキャッシュ(4万5000円)は約75億円にもなります。

また、ビットコインの上昇により、昨年の報告書よりも約400億円ほど資産が増えています。

 

ただし、900ドルでは安く2480ドル程度が妥当だとする債権者も現れており、返済にはまだ時間が掛かりそうな様子が感じられます。

睨まれるテザーとリブラ

フェイスブックがリブラ(Libra)を発表してから、リブラに対して各国が批判を始めたことはご存知の方も多いでしょう。

今月16日には米上院でリブラの公聴会。翌日17日には下院でのフェイスブック、リブラの公聴会が予定されています。

その前に注目しておきたいのがテザー(USDT)の裏付け資産不足問題。

参考:ビットコインが急落 テザー社の裏付け資産不正利用が発覚「950億円相当」

先日、NY司法省からテザー社と取引所ビットフィネックスの息の根を止めに来たような文書が公開されました。

2015年からの証拠を握っており、テザー社を訴えている格好です。好き勝手にステーブルコインを発行するのは許すまじ!という風潮が感じられます。

 

ただし、テザーの時価総額は約4000億円もあり、仮想通貨の時価総額では8番目に位置する規模を誇ります。

もしテザーが違法だとされ、取引所での売買ができなくなったと投資家が悟ればどうなるでしょうか。一斉にテザーの売却し、流動性の高いビットコインを買う動きが発生すると思われます。4月にNY当局が裁判所命令を発令した後に、この資金の流れが発生しました。前例があるために、投資家は動きやすくなります。

主にこうしたことを背景に、ここ2日間ビットコインは上昇してきました。

売買戦略

いつもはファンダメンタルズを元に、テクニカル分析で参入のタイミングを書いていますが、今日は方向性を変えてみます。

金融占星術(アストロロジー)といって、 太陽・月・惑星・小惑星などの天体の位置や動きなどと金融市場の値動きを経験的に結びつけて占うものがあります。嘘みたいな相場分析術ですが、満月と新月が相場の転換期となることが多く、意外とあなどれないのです。

さて、その占星術的には7月16日と22日変化日となっているのですが、22日はテザー社の反論文提出の期限となっております。偶然にも見事にぴったり重なっておりますので、なにはともあれ22日は気を付けておきたいですね。

ちなみに前回の変化日は7月8日(水星逆行スタート)と9日でしたが、8日の17時過ぎにビットコインは急騰しました。

 

FXのトレーダーにはアストロロジーを信じる人も多く、元外銀ディーラーである山中康司氏が分析されているので、興味のある方はそちらも見てみて下さい。

参考:アセンダント/山中康司が提供する為替情報配信サイト

 

最後にちょっと知っておいてほしいのですが、GMOコインが提供する仮想通貨FXのビットコイン(BTC/JPY)のスプレッドが、今日みたいな乱高下相場でも700円程度になっています。

スマホアプリはとても使いやすいので、ちょっと見てみてください。下にインタビュー記事もあります↓↓

 

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

ひろぴー

ひろぴー

CXRエンジニアリングCEOとして金融取引ソリューション企業を経営。投資暦は10年以上。株式投資から開始し、FX、先物、商品まで取引。2014年から仮想通貨に投資を開始。同時に仮想通貨投資のエバンジェリストとして執筆・セミナー活動を開始。FX市場で鍛えた世界の投資マネーの潮流を読み取る分析力を武器に、仮想通貨取引でも高い実績を叩き出す。ビットコインFXブログ(https://bitcoin-fx.jp/)を運営中

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