小さい値幅のレンジで上下に振り回すような動きを見せ、依然として方向感の定まらないビットコイン。仮想通貨全体の取引量も7月初旬から減少し続けており、ピーク時は10兆円を超えていたものが昨日は約5兆円程度と低迷しています。いよいよ、本格的な夏枯れ相場へと突入していきそうですね。
テザーの裁判延期
さて、29日に行われたテザー社の裁判は、30日午前中に90日間の判断延長が発表されました。発表直後は、上下に1万円幅の乱高下となりましたが、その後はジワジワと上昇してきています。この結果は市場へ好材料となったようです。意外にも、リブラの発行が中止する可能性があるとの報道には相場は動意しませんでした。
仮想通貨投資家も注目しているFOMCを控え一見方向感の定まらないように思えるビットコインですが、チャートは上昇転換への兆しが見え始めています。
ビットコインチャート分析
今回も2つの時間足からチャートを分析していこうと思います。
4時間足チャート
きれいなレジスタンスラインとなっていた下降トレンドラインを上に抜けました。次は50日EMA(指数平滑移動平均線)を上抜けられるかが焦点になってきます。一目均衡表の雲も同じ場所に位置しており、ここを抜けることができれば、さらに上を目指す展開となるのではないでしょうか。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
現時点では時間軸ごとにトレンドがバラバラになっているため、トレンドの方向性を想定するのは難しい状態です。ただ、方向性を固めすぎてしまうと柔軟なトレードができなくなりますので、目線をフラットにし、しっかりと取れるポイントを狙っていきたい思います。
1時間足チャート
1時間足チャートはきれいな赤トライアングルが形成されているのが分かります。
◇ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート
よく見ると4時間足の下降トレンドラインもリターンムーブを経てサポートへの転換を確認し終わっているので、このトライアングルは上抜けする可能性が高いでしょう。1時間足の200EMA(4時間足の50EMA)に頭を抑えられていますが、ここを抜けた場合、かなりの上昇が見込めそうです。
ビットメックスの資金調達率
ビットメックスの資金調達率を見てみると、明日にかけて全て買い手側の受け取りとなっています。
出所:bullbearanalyzer
調達率の傾いた方向に大口トレーダーの仕掛けが入ることが多いため、上目線の材料の1つとして考えています。
売買戦略としては、トライアングルのブレイクがあれば素直についていくのが最善ではないでしょうか。