最近、「ボーナスで、ビットコインを買うつもりです。」という声をよく聞きます。
ボーナスがとても羨ましいです。(笑)なんて感想は胸にしまいつつ相手の様子を見ると、やや急いでいる雰囲気を感じます。
そこで、今回は ”急いで” または ”いますぐに” ビットコインを買うことについて考えてみたいと思います。
仮想通貨を買う目的は、いくつかありそうですが「安く」買って「高く」売ることで、その売買差益で儲けるというのも、その一つでしょうか。それならば「価格が安いとき」または「もっと価格が上がると思ったとき」に買いたいですね。
ところが、ご自身が「取引所・販売所に入金したタイミング」で購入される方が多そうです。
というのも、今年の春頃から、各取引所・販売所での会員登録数は伸びていて、登録から認証までに一週間程度かかってしまうことも影響してそうです。
ようやく認証が終わって入金もできたのなら、すぐさま買いたくなるのは当然ですよね。
しかし、ここに落とし穴があります。
まず、「取引所・販売所に入金後、すぐさま買おうとしているタイミング」は「将来のビットコインの価格」が「現在の価格より上がる」との判断できるタイミングかどうか。
この判断に基づいて購入されるなら、一見すると問題なさそうです。
例えば「現在、11兆円超えの仮想通貨の市場規模が今後も拡大していく。つまり市場に流入する資金が増えていく。その過程でビットコインの価格も上がるだろう。」といった読みがあるかもしれません。
けれど、この「買い」の判断が正しくても、損をしてしまうことがあります。
それは、上昇トレンドでも一時的に価格が下がることがあり、それに耐えられない場合です。
「価格が上がる」と考えて購入しているにも関わらず「価格が下がる」のは、まったく面白くないですね。
上がったり下がったりを繰り返すならともかく、だらだらと下がり続けたり、急に大きく下落すると、どうでしょう。
以前の記事でご紹介したように、仮想通貨の価格変動は大きいので、資産が目減りするときにも勢いがあります。
BTC/JPY日足チャート
(出所:Tradeview)
過去、どの程度の下落があったのかを、上のビットコイン日足チャートで確かめてみましょう。最高値をつけている赤い線にご注目ください。
この線は、2017年5月25日のビットコイン価格を表しています。
新高値 約348,000円を更新した後、安値が約230,000円をつけているので、高値で買った場合、34%程度下落したことになります。
仮想通貨購入に使える手持ち資金が100万円として、高値で100万円分のビットコインを買っていれば、34%の下落で資産評価額は円換算で660,000円となります。
これが1日のうちに起きていますね。
仮想通貨は実体がないことからも、その価値に対する疑いは、価格の下落とともに大きくなっていく気がします。
不安が募って、訳も分からず売りたくなってしまうかもしれません。
あなたは、このような価格変動の大きさに振り回されないために、どのようなことをしていますか?
私は「時間軸」を長くしています♪
次回、「時間軸」について考えます。