Unblock AnalysisのCEO:Ernie Hoは金融庁/日経が主催するFIN/SUMでも登壇をし、世界でも注目を集める分野について熱弁をふるいました。Unblock AnalysisのCEOとCMOに独自インタビューで語ってくださった今後の展望などをまとめます 。
Unblock Analysis - 仮想通貨/ブロックチェーンの犯罪対策の最先端技術の開発会社
Unblock Analysisはアメリカのサンフランシスコに拠点を置くAI×ブロックチェーンプロダクトを開発する会社です。
彼らの開発するプロダクトは、KYC/AMLという分野をAIの力でより精度が高く、簡単に利用できるものです。
・プロダクトで可能になるなること
・UnBlock Analysisを設立するに至った経緯
・UnBlock Analysisが注目を集める理由/強み
・今後のVision
これらについてUnblock AnalysisのCEO:Ernie Ho氏、CMO兼CAIOのNaichun Chen氏に教えてもらいました。
<プロフィール>
UnBlock Analysis CEO Ernie Ho氏
MIT Media Lab コンピューター科学・人工知能研究所、カーネギーメロン大学にてサイバーセキュリティの研究員、自動運転技術R&D職を経てUnBlock Analysisを創業
同 CMO CAIO Naichun Chen氏
MIT Media LabのAI研究員、BCGのデータアナリスト、Dloitteのマネージャーを経て同社を共同で創業
UnBlock Analysisの概要
ーErnie氏
UnBlock Analysisが行っていることは、「AIの力でトランザクションをモニタリングするシステムの開発で、これは仮想通貨取引所や金融の規制当局を助ける仕事です。」
我々が開発するプロダクトは、犯罪者によるハッキングなどの事故が起きた際、それらをいち早く検知し、そのトランザクションをモニタリングすることで犯罪者の特定を手助けします。
これは仮想通貨に限ったものではなく、法定通貨やe-payment全般のトランザクションなど幅広いジャンルで活用することが可能です。
このプロダクトによってあらゆるトランザクションで"信用"を生み出すということをヴィジョンに掲げています。
UnBlock Analysisの創業に至った経緯
ーErnie氏
私は元々、MIT Media Labやカーネギーメロン大学にてサイバーセキュリティを研究していました。
MIT Media Labではコンピューター科学・人工知能研究所に所属し、自動運転技術についての研究を行い、一方でカーネギーメロン大学にてアメリカのサイバーセキュリティ分野で著名な教授にお会いしました。
彼は2012年からアメリカの政府機関と共にサイバー犯罪のデータを集め研究をしていました。
そして私たちが研究していたAIのテクノロジーを使ってサイバー犯罪のデータを解析をしていく中で、犯罪者のあるパターンを見つけたのです。
そして我々の知見、つまりサイバーセキュリティとAIというテクノロジーを組み合わせることで世の中のために大きなことができるのではと思いました。
私たちのテクノロジーは、日本で起きたコインチェックハッキング事件等の研究のハッカソンに呼ばれた際、これら複数のハッキング事件での共通するパターンを見つけ出すことに成功しました。
そのような経緯もあって私たちはUnBlock Analysisを創業するに至ります。
UnBlock Analysisの目指すもの
ーErnie氏
私たちの将来のビジョンは、現在失われているとも言える仮想通貨への信頼を、AIテクノロジーという先進技術や法律の枠組みによって取り戻すことです。
そのために今は日々研究を続けていますし、先日の日本の金融庁にもお招きいただきFIN/SUMにも参加させていただきました。
今後さらに仮想通貨取引所や、取り締まりを行う規制当局や金融機関と協力し、あらゆるトランザクションをよりセキュアなものにしていきたいと思っています。
UnBlock Analysisの強み
ーErnie氏
競合に比べ、私たちの持つ最大の強みはAIテクノロジーを活用していることです。
さらにそのテクノロジーに加え、
・AI解析に必要な豊富なデータ
・テクノロジーを開発する優秀な人材
・素早いAI解析に必要な高い演算能力
・強力なパートナーシップ
という4つの強みを持っています。
まず大前提の話ですが、ブロックチェーン上の仮想通貨のトランザクションのほとんどは匿名で行われています。
実際のトランザクションの中で、有効なデータとして得られるのは約5%もしくはそれ以下で、95%以上は完全に匿名です。
つまり、得られるデータのほとんどは解析しても価値のあるものにはなりづらいのです。
そこで、私たちのAIのテクノロジーが生きてきます。私たちが開発するプロダクトではこれらのデータからパターンを見つけだすことが可能です。
我々は、前述の通り、米国のサイバーセキュリティの権威が2012年から分析してきた犯罪のデータを持ち、
そして、チームメンバーにはMITやカーネギーメロン大学で最新の研究を行ってきた人達がいます。
さらに、Dr. HP Chang氏という元ウェールズファーゴにてコンプライアのヘッドを務めた人間にも加入してもらっていて、規制当局などがどのように考えているのかなどのアドバイスをいただき、私たちのビジネスを円滑に進める手助けをしてもらっています。
ーNaichun氏 & Ernie氏
他にも、私たちにはシンガポール最高裁の事務弁護士など強力な法律のバックグラウンドを持ち、コンプライア分野にも強いLeonard Chu氏
AT&Tで開発ディレクターであった、私たちのプロダクトアーキテクチャのアドバイスをくださっているMark Chang氏
などコンプライア分野、テクノロジー分野に強いアドバイザーが居てくださっています。
アメリカの議会にて仮想通貨・ブロックチェーンにおけるアンチマネーロンダリングについて意見を述べた経験もあるDr. Nicholas氏には我々UnBlock Analysisが仮想通貨・ブロックチェーンにおけるコンプライアンスの分野において強力なインサイトがあると仰って頂いています。
ーNaichun氏
また私たちのプロダクトは、ハッキングが起きた際の対応のスピードが競合に比べ圧倒的に早くなることも強みです。
それはAIにより、ハッキングのパターンを高速で割り出すことが可能であるからで、ハッキング発生時の早急な対応が可能になります。
UnBlock Analysisの強みを生かしたさらなる展望
ーNaichun氏
また私たちは将来的に、KYC/AML分野以外でも、AI解析の力を活かした様々なプロダクト開発ということも視野に入れています。
私やErnie、チームのメンバーはMITやカーネギーメロン大学という世界でもトップクラスの学校で、最先端の研究をしており、PWCなどでフィンテック関係の仕事の従事していたメンバーもいます。
私たちはAIがどうやって動くのか、AIをどのように活用するのが最も良いのかを深く理解しています。
KYC/AMLの分野において、私たちの競合はAIを活用せず人の力に頼っている部分もありますが、それだと遅いのです。膨大なデータとAIの力(パターンレコグニション)によって私たちは競合に比べて、とても素早く異常な動きを検知することができます。
また人為的ミスが起きてしまう可能性がありますが、それもAIでなら防ぐことができます。
私たちはアメリカや日本、シンガポールの市場ではすでに良い評価をいただいています。ただ今後さらにもっと私たちのプロダクトを広め、トランザクションをより安全にできるようにしていきたいです。
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