仮想通貨市場はバックト(Bakkt)のビットコイン先物が9月23日に控えていることや、LINEの仮想通貨取引所が国内で認可されるなど盛り上がりを見せているようです。
しかし、世間一般的にはどうでしょうか?
ここ最近の5月~7月では、テレビや雑誌などのメディアにおいて仮想通貨をテーマとして取り上げられることが少なくなったと思いませんか?
今回は、世の中のトレンドが分かるGoogleトレンドを見て仮想通貨の盛り上がりを検証したいと思います。
過去1年で最低水準に
仮想通貨の代表的なキーワードである「仮想通貨」と「ビットコイン」を入力してみました。
驚くべきことに、両キーワード共に過去1年間で最低水準となっています。
「ビットコイン」のGoogleトレンド最高値は100となっており、これはバックト(Bakkt)のユーザーテスト開始報道で価格が急騰した時でした。
参考:Bakkt、今年7月にもビットコイン先物カストディ・取引業務のユーザーテストを開始
【Googleトレンドで見る過去1年間のレンジ】
仮想通貨:11~63
ビットコイン:11~100
以外なのは、「仮想通貨」が一番注目されたのは1月20~26日でした。この間にここまで一般の方の興味関心を掻き立てるような大きなニュースはなく、なぜここで盛り上がったのか不思議なところです。
では、最近はなぜ盛り上がりに欠けるのでしょうか。
要因は主に、世間一般で他のニュースの方が注目度が高いか、仮想通貨に魅力が無くなったかの二つが考えられます。
最近話題になっている仮想通貨に近いジャンル(政治・経済)のニュースを見てみると、日産や消費税増税に関する話題が日々報道されていますが、これが仮想通貨への興味をそらすものになるとは思えません。
では、仮想通貨自体はどうでしょうか。
日々ニュースを追っている身としては、盛り上がりを感じる材料が多いのですが、バックトもビットコイン先物も世間一般で関心の高いニュースではありません。
8月20日に始まったビットフライヤーのTポイントでビットコインが購入可能になるという話題は、交換時に価値が2割減になってしまうということもあってか盛り上がりに欠けました。
21日には、ディーカレットの仮想通貨で電子マネーをチャージするというニュース(ディーカレット、暗号資産で電子マネーをチャージできるサービスを開始 )が話題になりました。
ただし、これは仮想通貨を既に持っている人にとっては興味がある話であって、これから始めるという人にはメリットがありません。
つまるところ、仮想通貨の上げ下げが無いと世間一般の興味は薄れてしまうのでしょう。
記事執筆時点において、ビットコインは110万円程度で推移していますが、6月の高値が150万円だったことを考えると「結局暴落した」と思われているのかもしれません。
とはいえ、今後も仮想通貨が盛り上がるであろうイベントは豊富にあります。そのため、個人的には今からGoogleトレンドは上向いていくのではないかと考えています。
まず、23日にはついにバックトがビットコイン先物が開始します。
また、米金融大手フィデリティの子会社であるフィデリティ・デジタル・アセッツ・サービスが、ニューヨークで投資信託企業として運営する許可を申請していますが、そろそろ下りるのではないかと期待しています。
そして、11月には年に1度のリップルのカンファレンスであるSWELL2019が開催されます。
個人的には、日本人の多くがダウンロードしているLINEが金融庁の仮想通貨交換業を承認を受けたことは非常にインパクトがあると考えており、プロモーション次第では一気にブームに火がつくのではないでしょうか。
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