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資産としての市民権を獲得し始めているビットコインの変化

筆者: JWマイニング

香港の逃亡犯条例改正によるデモの混乱や米中通商問題の長期化に伴って、ビットコインが高騰しましたが、混乱のある程度沈静化したことによってビットコインの高騰も落ち着きを見せています。このような状況の中で、暗号資産を持っている方の多くはビットコインの値動きに注目していたようですが、実は本当に注目すべきなのは値動きではなく、暗号資産が資産としての市民権を獲得し始めている事実だと考えられます。

今、ビットコインを含む暗号資産が投機価値のある存在からどのような存在へ変化を遂げようとしているのか、先に述べたことを踏まえて紐解いていきます。

情勢不安によって実用性を示したビットコイン

先ほど述べた逃亡犯条例改正によって香港のデモが激化していく中で、ビットコインはリスク回避のための手段としてみなされて資産が流れ込み、その結果価値が高騰する結果となりました。

また、もう1つ着目したいのは、デモ隊にビットコインキャッシュを利用した寄付が行われていたことです。香港には40台近くの暗号資産ATMが設置されており、そのATMを通してビットコインキャッシュによる資金提供が行われていたことになります。ビットコインキャッシュによる寄付が行われた理由として、法定通貨である香港ドルに対して不安が抱かれていたからだという見方もあります。

香港のデモが激化していく状況でデモ参加者達は中国に対し、条例改正に対する抵抗と、香港は単なる中国の資金源ではないという姿勢をみせるために香港ドル預金を引き出して、米ドルや暗号資産に変える動きが加速したと考えられます。

また、そのようなデモ参加者達に対して中国側は、香港ドルと米ドルのペッグを引き離す可能性をちらつかせたことにより、香港ドルへの信用低下が加速し、結果的に暗号資産に多くの資産が逃げてきたと推測できます。

つまり、香港のデモ参加者達にとって暗号資産は、法定通貨よりも信用できる資産を守る手段であり、暗号資産の法定通貨にはない実用性が示されたといえます。

投機目的とは違った価値を持ち始めた暗号資産

中国と香港の対立は「2国間」だけの問題に留まりません。中国の香港に対する対応次第で米中貿易問題はさらに泥沼化し、お互いの報復措置がヒートアップする可能性があるという見方もあります。

いずれにせよ、世界第一位と第二位のGDPを誇っている大国同士が経済戦争をしている状態なので、世界的にみると経済の先行きが不透明で不安感が高まっているイメージがあるため、金に注目が集まっているといわれています。

実際に、ニューヨークの金先物が6年ぶりに高値を更新しており、円建ての金は約40年ぶりの高値を更新して、手持ちの貴金属を売却する人も増加しているようです。有事の金買いは健在というわけですね。

しかし一方で、ビットコインを筆頭とした暗号資産にも資金が流れている動きがあります。ビットコインの価格は急騰していた時に比べて100万まで落ち込んだものの、最近までは120万円あたりをキープしていました。

以前の動きのままであれば一斉に売られることで一気に価格が落ち込む動きを見せていたはずが、持ち直してある程度安定した動きを見せたということは、実際に投機目的ではない投資家が参入し始めていると考えることもできます。

暗号資産は資産としての地位を確立し始めている

ここまでに述べたことを総合して考えると、ビットコインを筆頭とした暗号資産は有事の資産の避難先や分散投資の手段の1つなど、資産の運用先として地位を確立し始めていると推測できます。そして、機関投資家達が本格的に市場参入を始めれば、今とは比較にならないほどの莫大な投資資金が暗号資産市場に流入することになり、暗号資産の資産としての地位はさらに確立されていくと考えられます。

そうはいってもまだまだ暗号資産市場は不安定であり、何らかの要因によって価格が急落するリスクがあります。また、ビットコインなどが投資先としての認知度以外にも、有事の資産を逃がす手段としての認知度も上がってきているため、以前よりもグローバルな金融情勢に影響される傾向が強くなっているように感じられます。

以上のことから、ビットコインを含む暗号資産市場はまだ発展途上であり、安定するには時間がかかることから、機関投資家達が本格的に参入するのはまだ先の話になると思いますが、暗号資産が香港デモによって法定通貨にはない強みと実用性を示したことは事実です。暗号資産が持つ可能性に期待を寄せる個人や企業は多く、長い目で見れば価格が上昇していく可能性が期待できます。

暗号資産は非常に値動きが激しく、ちょっとした要因で一気に価格が急落することも十分考えられるため、目先の値動きにとらわれてしまうと急いで売ってしまうなど、暗号資産を扱うことが難しくなってしまいます。

また実用性においてまだまだ成長していくポテンシャルを秘めているといえるため、長期的に考えてじっくり腰を据えて情報収集を行い、暗号資産市場の動向を注意深く観察することが利益につながると考えられます。

 

<本記事ご協力>

JWマイニングファーム国内自社ビル運営 JWマイニング株式会社

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JWマイニング

マイニングに新旋風!太陽光発電と新電力で高利回り実現! JWマイニング株式会社は、環境分野で豊富な実績を有する和上ホールディングスグループによって設立。 手軽にマイニング事業に参加出来る環境を国内自社ビルにてご提供。今後も有益な情報コンテンツを発信していきます。

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