先週から引き続き下落傾向のビットコイン。10月25日から見られた、バブル相場の再来が期待できるような値動きは一時的なもので終わってしまい、現在は大きめのレンジのような形を作りながら高値をジリジリと切り下げています。
昨日100万円付近まで上昇しても、頭打ちとなり往って来いとなったところを見ると、かなり含み損のロングが溜まっていると予想でき、上値は重いと見ています。
ですが、前回の記事で記載しました長期の下降切り下げラインは明確に上抜けしているため、長いスパンで考えると上昇トレンドに転換していくと考えるのが妥当ではないでしょうか。
日足レベルで下値の切り下げや、トレンドラインを割り込むような値動きをするまでは、買い目線で相場に臨むつもりです。
それでは今週のシナリオと、売買戦略について考えていきます。
4時間足チャート分析
4時間足チャートを見ると、28日に赤色の上昇トレンドラインを下抜けした後に、緩やかな下降ウェッジ気味の値動きをつくっています。大きな値幅で上下に動く相場があったため、多くの投資家にとって難しい展開になっているのではないでしょうか。
赤色のトレンドラインと100日移動平均線でリターンムーブをこなし、下落を続けています。そのため、日足レベルでは上昇トレンド、4時間足レベルでは下降トレンドといったところでしょう。長期の時間足と短期の時間足がバラバラな方向を向いているため、予測が難しい相場になっています。
1時間足チャート分析
1時間足チャートではアセンディングトライアングルを形成し、上抜けとなったものの、半日後には上昇を打ち消す強い下落となりました。
その後、アセンディングトライアングルの切り上げラインを下抜けし、現在は小さな上昇チャネルをつくりながら推移しています。
この上昇チャネルを下抜けするような動きを見せれば、もう一段の下落となりそうです。
売買戦略としては、上記の通り長期では買い、短期では売り。そのため、現物で下がったところをコツコツと長期ポジションを買っていきながら、レバレッジ取引で短期的な売りを狙いたいと思います。
資金調達率とUSDTポジションについて
ビットメックス(BitMEX)の資金調達率がここ数日、ずっと売り手受け取り、買い手が支払いに偏っています。相場は下落しているにも関わらず、売り手の受け取りが続いていることを鑑みると、強い売りが続いているのだと考えられます。
資金調達率の偏りがなくなり、買い手が受け取りに変わったタイミングが相場転換のサインとなる可能性がありそうです。
◇BitMEXの資金調達率(11/12~11/13)
加えて、USDT建のロングポジションの清算が11月8日から続いています。ちょうど、100万円を割り込む大きな下落のあったタイミングから清算が発生しています。
◇BitfinexのUSDT建てロングポジションの推移
この指標については以前からお伝えしている通り、相場の天井や底のタイミングでポジションが清算されたり、利益確定されるため、大口投資家のポジション情報ではないかと噂されています。
清算が止まり、再びロングポジションが積まれ始めるようになれば上昇転換の材料の一つとして捉えられるのではないでしょうか。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。