11月半ばからダラダラと下落が続いていたビットコインは、21日の夜に大幅な下落を見せ、一時82万円割れとなりました。
ローソク足を見ていると小さな陰線が連続するような動きを見せていたため、含み損の抱えた買いポジションが大量に溜まっていたのではないでしょうか。その結果、耐えられなくなったポジションが一斉に損切りとなり大きな下落となりました。ビットメックスでは、午後11時台に2万枚ほどのロスカットが記録されています。
バイナンスの上海事務所が閉鎖となったという報道も、買いポジションの投げ売りに繋がったようです。
個人的なトレードとしては、90万円台から買い下がっていたのですが、85万円で損切りを行いました。値幅としては約10万円幅の損失となりましたが、一気に買ったわけではなく、1万円ずつ買い下がり、またレバレッジも掛けていなかったので、下落幅の割りに損失は限定的でした。
さて、急騰前の安値水準(85万円付近)を重要なサポートラインとして見ていましたが、完全に下回ってしまったため方向性は売り目線に変えるつもりです。
下値目途を探りながら、週末の相場展開を考えていきましょう。
日足チャート分析
では、いつものように大きな時間足から振り返っていきたいと思います。
円建てとドル建てチャートで節目が少しズレるため、今回も2つのチャートを比べていきます。
◇円建てチャート
前回の記事(ビットコインは90万円割れも大手取引所での買いは増加)で長期下降トレンドラインにリターンムーブが完了したと書きました。
筆者の考えていたシナリオとしては、この値動きを終えた後に140万円を目指すというものでしたが、そうはなりませんでした。
ドル建てチャートを見ると完全に下抜けていますが、円建てチャートを見るとトレンドラインで止まっているように見えます。
◇ドル建てチャート
目先は下目線ですが、ここから反発し、ドル建てのトレンドライン(87万円付近)を再度上抜けするような場合は、また買いを狙いたいと思います。
目立ったサポートラインとして、直近安値の80万円があります。目先はそこを目指す展開となっていると思われますが、下抜けてしまうかどうかに注目です。
15分足チャート分析
15分足チャートを見ると、急落の後に下値を切り上げながら上昇しています。
売買戦略としては、この短い時間足のトレンドが崩れ、長い時間軸のトレンドと同じになり次第、売りを狙いたいと考えています。
ビットメックスのポジション状況
ビットメックスのリーダーボードでは、ここ数日の間ショートが80%を超えていました。
出所:bullbearanalyzer(21日21時20分時点)
記事執筆時点では、85%のトレーダーが売りを持っています。世界のトップランカーのポジションを見ることができるので、参考になるのですが、ポジションが相当偏っています。レバレッジ取引のトレーダーは短期売買がほとんどのため、これらのポジションが反転した場合のインパクトに気を付けるべきだと考えます。
資金調達率
ずっと、買い手の支払いとなっていた資金調達率がついに売り手に変わりました。
※日付が1日ずれており、Time 2019.11.22 13;00が正解
通常であれば、相場が下落している局面では買い手の受け取りになることが多いのですが、10日以上も売り手の受け取りが続いていました。買いに偏っていた相場環境に変化が見えつつあるのではないでしょうか。このタイミングで支払いの入れ替わりでセリングクライマックスを予想できたとも言えます。
この先、売りに偏りすぎた場合にも、相場の起点としてチェックしておいても損は無さそうです。