11月27日、ラストルーツが仮想通貨交換業者として正式に認可されました。
参考:オウケイウェイブの子会社LastRootsが仮想通貨交換業者に登録
取り扱いの仮想通貨は、c0ban(呼び方はコバン)だけであり、業界ではちょっとした驚きとなっています。
日本でEOSやTRONなどの仮想通貨の取り扱いが認められないにも関わらず、c0banがホワイトリスト入りしたのです。
※画像はラストルーツの公式ページより
c0banとは
このc0banはラストルーツが開発した和製仮想通貨で、2016年12月15日に発行されており、実は仮想通貨ブームの前からあるのです。
c0banの語源は、江戸時代の貨幣である大判、小判のコバン。
ティッカーシンボルは、RYOとなっており、これは小判を数える時に「両」を通貨単位として使用していたことにならい採用したそうです。
和製仮想通貨らしい良い名前ですよね。
このc0banですが、一言でいえば送金の早い仮想通貨。送金依頼をすると、わずか数秒で届きます。手数料も1円以下のため、少額決済として使うには有効に思えます。
筆者は2017年末にc0banを知り、和製仮想通貨ということもあり応援していました。
ただ2018年後半には、アルゴリズム変更を何度も繰り返したり、コミュニティーとのトラブルがありました。争いごとが価格へ影響しやすい仮想通貨としては致命的な出来事であったといえます。
c0banのハードフォーク
ハードフォーク①
2018年9月7日:1,450,888ブロック
内容:ハッシュアルゴリズムをLyra2REv2・難易度調整アルゴリズムをLWMAへアップデート
ハードフォーク②
2018年11月20日:1,640,000ブロック
内容:ハッシュアルゴリズムをLyra2vc0banへアップデート
ハードフォーク③
2019年1月28日 1,818,600ブロック
内容:1ブロックの新規ブロック報酬を1RYOに変更
◇c0banの概要
名称 | c0ban |
---|---|
ティッカーコード | RYO |
発行開始 | 2016年12月15日 |
時価総額 | 約30億円 |
主な利用目的 | 送金、決済、投資 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of work |
最低単位 | 0.00000001RYO |
発行可能数 | 8800万RYO |
ブロック生成速度 | 32秒 |
【公式ページ】https://www.c0ban.co/
参考: c0ban(RYO)の概要説明書
c0abnの相場分析
さて、このc0banが今後上昇するのかどうか気になるところでしょう。
認可が下りてホワイトリスト入りするという強烈な材料があり、昨日は90円台前半から174円まで高騰しました。今日は100円台まで下落していますが、ラストルーツの口座を持っている人も少ないと思われるため、しばらくは上昇が続くかもしれません。
◇c0ban(RYO)日足チャート
ただ、c0banは市場の供給理論からは遠くかけ離れており、個人的にはあまり上昇するようには思えません。
また、c0banのブロックチェーン技術を活用した動画広告プラットフォームである「c0ban.tv」などのサービスを終了してしまうのも残念なところ。
◇c0ban.tvの紹介動画
今後、ラストルーツはc0banではなく交換業者として注力していくようです。
そのため、しばらくすると認可が下りる前の価格帯である70~80円まで戻る可能性が高いのではないでしょうか。
ただし、あのイーサリアムでさえも2016年はThe DAOのハッキング事件があり、今までにハードフォークを4回も繰り返した歴史があります。
ハードフォークは仮想通貨として大きく成長するための登竜門みたいなものですから、長い目で見ていくべきではないでしょうか。