2019年は1年間を通してビットコインが大きく動きましたね。中国、習近平氏によるブロックチェーン推進での急騰劇やステラルーメンのホワイトリスト入りは、まだ記憶に新しいところです。

参考:BTC 一時的に10500ドル付近まで上昇、米ドルの資金流入が前日比5倍に

2019年ラストの記事ということで、まずは週足チャートから振り返りながら、2020年のビットコインの価格予想をしていきたいと思います。

ひろぴーさんの2019年の仮想通貨市場の振り返り記事も読んでみてください。

結局「バブル」だったのか

週足チャートを見てみると、2019年は36万円台まで価格が下落した年でもありました。

その後の上昇があるので、年初の値動きはないに等しいですが、ビットコインは1月から2月にかけて10%の下落。市場参加者の多くは悲観状態に陥り、このまま価値が下がり続けていくのではないかという予想も散見されました。

しかし、その後は国内で資金決済法の改正案が閣議決定されたり、マイニングの季節要因やBakktのリリースなどがあり相場環境は劇的に好転。4月には1日で10万円の急激な上昇を見せ、5月には2018年に強いレジスタンスラインとなっていた70万円のゾーンを上抜けしました。6月にはファンダメンタルズが後押しとなり上昇が継続し、150万円にタッチする値動きを見せました。

この時には、2017年の最高値である220万円を超えるのではないかとの声が飛び交いましたが、その後はバブルチャートをなぞるように下落し、終わってみれば80万円前後で推移しています。

ここで「バブル」という言葉を使ったのは、BTCBOXが今年の仮想通貨業界の漢字をアンケートした際に「泡」が選ばれたからです。

150万円への上昇はまたしてもバブルだったのでしょうか。そうは願いたくないところです。

注目はやはり半減期

それでは、2020年のビットコイン価格予測をしていきます。

日足チャートは下降チャネルの中で推移しており、再び上昇トレンドに戻るためにはチャネルをブレイクする必要があります。

その材料として一番期待できるのは、5月ごろに迎えるビットコインの半減期です。チャートの上昇トレンドと良いファンダメンタルが重なった場合、かなり強い上昇トレンドがつくられます。半減期のタイミングは、季節的にマイニング市況も良いため、様々な好材料が出てきた場合には、220万円の高値を超えていくシナリオも有り得るのではないかと期待しています。

  • ◇2020年のビットコイン予想レンジ:70~150万円

予想しているシナリオとしては、70万円付近はマイナーの損益分岐点となっているため、やはり強いサポートラインとなると考えています。ここが半減期でどう動くのかは、迎えてみなければ分からないというところです。

そのため、5月にかけては70万円のサポートと下降トレンドラインのレジスタンスの価格帯を推移するのではないでしょうか?しかしディセンディングトライアングルの形ではあるため、何か悪材料が飛び出せば下抜ける可能性も十分に考えられます。

仮に下抜けてしまった場合、2018年末にハッシュ戦争で70万円を下抜けてしまった相場と同じように30万円台まで下落するのではないでしょうか。しかし、これはあくまでもネガティブシナリオです。

いずれにせよ70万円というゾーンは強く意識されているため、中長期投資を行うのであれば70万円台前半では買い。下抜けてしまった場合は損切りというシンプルな売買戦略が良いのではないでしょうか。

 

2020年もビットコインのダイナミックな値動きに期待したいと思います。

皆さま、よいお年をお迎えください。