ここ数年間、老後2000万円問題や会社員の副業解禁などから多くの日本人がより投資について興味を持ってきているように思います。2017年末にはビットコインの価格急上昇が話題となり、これまで投資に興味がなかった層の人にも認知されるようになってきました。
筆者はまだ学生ですが、これからの時代において投資を行うのは必須であると考えています。
その理由としては、投資を行うことで「お金について考えること」、「政治経済に興味を持つこと」、「投資判断能力を養うこと」の3つが養われるからであると思っています。
お金について考える
まず、日本人の多くの方はお金について考えることが悪いことであるような風潮があり、お金の問題から目を背けようとする人が多くいます。なぜそうなってしまうのかというと、お金について正しい教育を受けなかったことがあり、そもそも考えることを放棄してしまっている方が多いようです。多くの人は、お金をただ銀行に預けているだけで資産運用をしようとしません。
しかし、積み立てNISAなどで資産の一部を運用しておくだけで、30年後には大きな差が生まれる可能性があります。資産運用は正しい知識を持って、リスクを管理しながら行っていけば決して危険なものではなく、人生を豊かにしてくれるものです。少額でも投資を始めることで、「お金について考える」きっかけになると思っています。
政治経済に興味を持つ
20代の選挙投票率の低さから分かるように、政治に対しての関心の薄さがうかがえます。日本や世界の政治経済に関心を持ち、日々情報を集めているだけで本業である仕事にも役立つ事が多いはずです。こちらも正しい政治についての教育が行われていないのが問題だと考えているのですが、やはり自分で責任を持って学ぶ必要があるように思います。
例えば、アベノミクスを正しく理解していれば、相場の初動で投資を行い、難しくなく大きな利益を上げることができたでしょう。政治と経済は密接に関わっていますね。
投資判断能力を養うこと
IT化が進むにつれて、30年以上前にはなかった仕事が増える一方で、廃(すた)れていく仕事も多々あります。働き方改革が進み、副業が認められる様になったり、フリーランス人口が増加したりと、これからの時代、働き方がより多様になっていくでしょう。もしかすると、AIの進化などによって単純労働がロボットなどに取って代わられる未来もそう遠くはないのかもしれません。
そうなった時に自分はどこにどれだけの力を入れて、どんな風に判断をしていけば生き残っていけるのかを考えなければいけない時代が来ると思っています。
他にも投資から学べることはたくさんあるのですが、主にこの3つが人生をより豊かにしてくれることだと考えているため、多くの方には「自分のため」に投資を始めて欲しいと考えています。
投資を行う大きなハードルである資金問題を仮想通貨は解決
さて、本題である仮想通貨の少額取引のお話です。
投資を始めるにあたり、絶対に必要となるのが「資金」です。
投資を行うには多くのお金がかかる。
そんな考えから、一歩踏み出すことができない人も多いことでしょう。
投資を始めるにあたって、最初に思い付くのがやはり株式投資。次いでFXというところではないでしょうか。最近では、ここに仮想通貨という選択肢が入ってきているでしょう。
仮想通貨であれば、500円からでも投資を始めることができるため、数万円から数十万円が簡単には用意できない大学生や新卒のサラリーマン、主婦の方々でも気軽に始める事ができると思います。
株式投資(50万円~)
一番メジャーな投資である株式投資は、一番お金が必要になります。
もちろん、数千円から投資を行うことができたり、一部の証券会社では1株から投資を行うことも可能です。ただ、株式投資は基本的には「銘柄の株価×100株分の資金」が必要となってくるため、50万円以上の資金が無いと、上場している企業の50%以上の会社に投資を行うことができません。自身が良いと思う銘柄を見つけたとしても、お金がないから買えないと利益を取り損ねる可能性があります。
そう考えると、やはり50万円以上の投資資金を準備したいところです。
FX(5万円~)
FXの基本的な取引単位は1万通貨です。これはドル円が100円の場合は、約4万円が必要となります。
計算式:1ドル100円 × 1万通貨 ÷ 25倍(レバレッジ) = 4万円
FXでは、基本的にレバレッジが掛かっているため、少ない資金で大きな金額を動かすことができる魅力があります。
ただ、主要FX会社の中では1000通貨単位での取引も行える会社があります。そうなると、必要資金は最低4000円からとなります。こうなると、かなりハードルが下がりますよね。
また、FXにはデモトレードという仮想の資金を売買できる機能があり、実際のお金を使わないでFX取引を体験することができます。取引ツールの操作方法や、注文方法などを覚えることができるため、実際のお金を使う前にこちらで練習してみるのも良いでしょう。
なお、個人的にデモトレードのおすすめ会社は、GMOクリック証券とDMM.com証券です。
デモトレード、少額取引の大切さ
投資を始めたばかりの頃は、多くの投資家が投資資金を減らしてしまうことでしょう。それは、相場が予想通りに動かなかったというよりも、取引ツールの操作ミスや、相場が乱高下する経済指標発表やイベントを知らなかったりという知識や経験不足の方が多いからではないでしょうか。特に、投資を始めたばかりのころに誤発注はつきものです。
そういったケースがあるため、デモトレードや良い少額資金から投資を始めることを強くおすすめします。
しかし、そこから本格的投資資金を用意して取引を始めると投資心理が変わってきます。心理的に自分のお金を失うのは精神的ダメージが大きく、やはりバーチャルのお金でトレードするのとは天と地ほどの差があります。
そのため、本格的に投資を行う場合は、無くなったら嫌だなと思うくらいの金額で投資を行うことが、真剣に投資を行う動機になるのかもしれません。
ただ、筆者のまわりでも最初に多額のお金を投入してしまい、生活にまで影響を与えてしまっている方を何人も見ています。そのため、デモトレードの次は少ない金額で始め、相場から勉強させて貰う気持ちで取引することが大切だと思っています。
まとめ
結論として、仮想通貨はごく少額の資金で取引を始めることができます。
注文方法やローソク足の見方、テクニカル分析など、全ての取引に当てはまるモノを勉強するためにも、仮想通貨から投資を始めることは良いと思います。
筆者も最初は仮想通貨から取引を始め、その後は為替や株式の取引を開始することになりました。現在はFX取引が多くなっていますが、投資を始めることによってお金について深く考えるきっかけになったことは間違いありません。