いよいよ、本日の21時20分ごろにビットコイン(BTC)はBTCとビットコインキャッシュ(BCC)に分裂するようです。
今のところ、分裂が濃厚のようですが、分裂しないという意見もあり、真偽を確かめるには時が経つのを待つしかなさそうです。
そもそも、ビットコイン分裂を言い始めたBitmainの公式発表を確認しておきましょう。
「UAHFは4月にBitmain社によって非常事態プランとしてBIP148のUASFフォークからビットコインエコシステムを守るために提案されました。UAHFは非常時のプランなためUASFが起こりなおかつビットコインエコシステムに大きな危険が迫った場合のみ実装されます」
最近、ViaBTCとの関係性も微妙な状態であることから、もしかしたら、ビットコインの分裂は発生せず、BCCは生まれないのかもしれません。
詳しくはこの記事(8月1日UAHFは起こらずビットコインとビットコインキャッシュに分裂しない)に書いてありますが、 ざっとBitmain主導で行われるはずだったハードフォークで、Bitmainが「緊急時にのみハードフォークする」と言っているから、ということのようです。
さて、8月1日なのでUASF(BIP148)がアクティベートされていますが、現状では特に問題ない様子。
本日の最大の注目点は、21時20分にビットコインの分裂が発生するのか?ということですので、そこに焦点を当てて投資戦略を立てたいと思います。
ビットコイン買いポジションが積み上がる
さて、週末から本日にかけてビットコインが大きく買われています。
直近の高値を上抜け、5月の高値を捉えようとしています。
ビットコイン円(BTC/JPY) 4時間足チャート
これから分かることは、皆がビットコインを保有することで得られるBCCが欲しいためにビットコインを買ったということです。
それも、かなりの量の買いポジションが出ていると予想できます。
さらに、bitFlyerの現物価格とFXの価格をみれば驚くべきことが分かります。
(出所:bitFlyer)
なんと、現物とFXの価格差は23,000円ほど開いています。
これは、筆者が知る限りでは過去最大でも瞬間最大風速を除けば1万円程度の開きまでですので、これは『異常事態』だと考えられます。
なぜ、これほどまで開きが出るかというと、現物でビットコインを買い、FXで売りを行うためです。
そうすれば、ノーリスクで付与されるBCCが得られるというわけです。
ちなみに、昨晩の価格差は15,000円程度でしたが、今朝のビットコインの上昇の際にさらに1万円ほど開きました。
駆け込み買いが大量発生していることが容易に分かりますね。
買ったビットコインはいつ売られる?
さて、ここでBCC欲しさにビットコインを買った人の投資行動を考えていきましょう。
現物でのみビットコインを保有している人
利益が出ており、あとはBCCの付与を待つのみです。
これだけ週末から保有していれば、すでに10%ほど利益が出ているため、一旦利益確定を行い、直前の19時~20時ごろにビットコインを買い直すという手もあります。
どっちにしても、決済を行うのはBCCが付与された21時20分(予定)以降となります。
現物でビットコインを買い、FXなどで空売りをしている人
現物のポジションは利益が出ており、bitFlyerのFXでは損失。
ただし、価格差の関係でトータルでは利益。
決済を行うタイミングは、BCCが付与された21時20分(予定)以降となります。
つまり、どちらにせよBCC目的でビットコインを保有した人は、今夜の21時20分以降にビットコインを売る可能性が非常に高いということです。ましてや、BCCが発生しなかった場合は一斉に売りが殺到しそうです。
投資戦略としては、21時20分以降に売りで攻めることとなります。
(実は昨晩、今夜買って明日売ると儲かるという記事を書いたのですが、サイトのアップデートと重なり掲載できませんでした。今さら言い訳っぽく書いておきます(笑)
しかし、本日を通過するとビットコインはSegwitの実装へ向けて進むのみとなり、今までの送金問題が解決されます。
今後はブロックサイズと2Mにするのか、またハードフォークするのかという問題もあるものの、時期としては秋以降。
目先の視界はクリアとなり、売りが一巡した後は史上最高値を更新する動きとなるのではないでしょうか。
個人的に、今日、明日と売り込まれた後、木曜日あたりからしっかりとした値動きとなるのではないかと考えています。
ビットコインの高値更新は目前で、BCC問題は最後の押し目を提供してくれる相場となるのではないでしょうか。