個人的に取引の参考としているのが、bitFlyerのFX価格とビットコインの現物価格差です。
bitFlyer-FXは国内のBTC出来高の半分ほどを占めており、これはbitFlyerの現物の出来高の約7倍ほどになります。
現在の現物の出来高はcoincheckがbitFlyerの倍以上となっているようですが、FXの絶大な売買料がある為に、BTC価格はFX価格によって左右されるということも否定できません。
FXからビットコイン取引に参戦し、これまで相場で生き抜いてきたトレーダーは、相場で勝っている人が多いでしょう。
彼らがレバレッジを駆使して派手に相場を立ち回っていますので、FX価格が参考になるというわけです。
基本的に、現物とFX価格の乖離を参考にします。
現物価格よりFX価格が高ければ、今後相場は上がりやすい。
逆に、現物価格よりFX価格が低ければ、今後相場は下がりやすい、となります。
高値でFX価格と現物価格の差が急激に縮まってくると、FX市場で大量の利食い売りが出た証拠。
相場はいったん天井を打った可能性があると考えられます。
例として、8月8日の午後を出しましょう。
以下はbitFlyerのbitcoin-FXの15分チャートです。
(出所:bitFlyer Lightning)
12時時点では、価格差が5,000円ほどあったものが、13時から13時15分にかけてほぼゼロになりました。
その後も高値を更新するものの、直ぐに上ヒゲを付けることとなり、その後は高値から7千円ほどの下落。
その日の夜には、現物価格が2万円ほど下落することとなりました。
以下は同時刻の現物価格です。
393,000円あたりで価格差が同じになっています。
現物よりもFX価格の方が先に勢いがなくなり下落に転じたのです。
こういった場面は1日のうちでも何度かありますので、価格差を見たて市場の動向を読むというのは重要ではないでしょうか。
特殊要因
例外として、2017年8月1日のビットコインキャッシュ(BCH)のフォーク問題です。
この時は、ビットコインを保有して入ればタダでビットコインキャッシュが付与されるとのことで、多くの人がビットコインを買いにいきました。
価格はもちろん上昇したのですが、価格差をヘッジするためにbitFlyerのFXで売り立てを行うという動きが起こりました。
現物でビットコインを買い、FXで売りを行う。。
この動きが7月29日あたりから発生し、現物価格がFX価格よりも高くなっていきました。
当日でもその動きは加速し、最大4万円ほど価格差は開いたかと思います。
ちなみに、21時20分にBCCが付与されるということでしたので、この価格差はその時間に急激に縮小。
ビットコインの現物売りが一方的に加速し、2万円ほどの価格が10数秒ほどで縮小することとなりました。
こういった特殊要因の時は、多くの人が同じ投資行動をとるために、値動きを比較的取りやすいかと思います。
是非、現物取引とFX価格を見るようにしてみてください。