Compound(コンパウンド)とは、仮想通貨(暗号資産)の利息収入やローン組成などを可能にする分散型オープンソース・プロトコルです。分散管理型の金融(DeFi)の一つと言えます。 仮想通貨をコンパウンド側に貸し出すと、一定期間に応じて利子を得られます。また、貸し出す人は数万人、借りる人は数千人規模でいることから、流動性も高く注目を集めています。

コンパウンドの仮想通貨COMPの時価総額は480億円程度で、時価総額ランキングでは27位となっています。6月26日にバイナンスへ上場が決まったことで一気に注目度が上がり、その後はOKExにも上場が決まりました。

また、BATの多くがコンパウンドで貸し出されていることで、需給が好転し上昇しているという背景もあるようです。

◇ベーシック・アテンション・トークン(BAT)日足チャート

利子は、米ドルのステーブルコインであるDaiが4.62%、USDCで2.60%となっており、今の米10年国債利回りである0.68%付近よりはるかに高くなっています。

出所:compound.finance

DeFi分析サイトのDeFi PulseにおけるDeFiランキングでは、これまで代表格であるメイカーダオ(MakerDAO)が1位を維持していたものの、ついにコンパウンドが1位に浮上し首位が逆転。

コンパウンドのサービスに預けられた総額であるTVL(Total Value Locked)は6億2500万ドル、MakerDAOは5億1004万ドルとなっています。

出所:defipulse

また、Compoundの急成長を受け、DeFi全体のTVLも大きく伸びており、2日時点で17億6200万ドル(約1900億円)と過去最高を更新しています。