10月2日(月)にブログ、広告事業などを運営するサイバーエージェントが仮想通貨事業に参入するために、子会社として、株式会社サイバーエージェントビットコインを設立ことを発表しました。
企業HPより
取引所の運営は2018年の春ごろを予定しているそうです。
サイバーエージェントといえば、サイバーエージェントFXを運営しており、後にYahoo!ジャパンに譲渡したものの、使いやすいインターフェイスに狭いスプレッド、情報レポートやセミナーの開催など、個人投資家から支持されるFX会社をつくっていました。
また、当時サイバーエージェントFXにいた福寄氏は名の知れた個人投資家で、春まではJトラストの子会社が運営するJ-bitsの代表を務めていました。
FX事業の経験もあり資金力の豊富な同社の参入は、既存の取引所にとっては脅威となりそうですが、個人投資家にとっては企業間の競争により手数料の安定と取引ツールの開発が進むことで歓迎できます。
また、これにより更なる投資家層の拡大も期待でき、これがビットコイン価格の押し上げに繋がります。
次はどの企業が参入!?FX会社は
続々と仮想通貨事業に参入が続いていますが、この流れは秋から来春にかけてがピークとなるのではないでしょうか。
まず、考えられるのが既存の証券、FX会社の参入。
すでに多くの投資家を抱えており、取引量が重要となる仮想通貨取引所で一定のアドバンテージがあると考えられます。
証券会社
さて、ここで勝手に自分の予想する証券・FX会社をピックアップしてみます。
まず、カブドットコム証券は確実ではないでしょうか。
同社はMUFJコインの開発を行うUFJグループ会社であり、TVでも度々自社開発の仮想通貨の実証実験を行う様子が報じられていました。(個人的には電子マネーのように見えましたが)
次いで、楽天証券。
同社は日本仮想通貨事業者協会の準会員として名を連ねています。
証券、FX事業に参入していますし、商品ラインナップとしてビットコインを加える可能性は高いのではないでしょうか。
協会に加盟している中では、協力会員ですがマネックス証券も参入しそうに思えます。
FX会社
FX会社では、DMM.com証券とヒロセ通商を候補に上げます。
まず、両社とも事業者協会の準会員です。
DMMはFX口座が国内有数であり、CFDの取扱いもあります。
ヒロセ通商もFXの取引高が国内5位以内と大手FX会社です。
筆者がメインで利用するFX会社でもあるのですが、上場を機に取引ツールの開発が加速したり、日経CNBCに番組を持つなどし、事業拡大を行う可能性も十分あるように思えます。
資金力とFX口座数でいえば、外為どっとコムも可能性がありそうです。
いずれにしろ、証券・FX会社の参入により、業界図は大きく書き直されるように思えます。
ゴールドマン・サックスが仮想通貨事業に参入!?
米国の大手銀行であるゴールドマン・サックスは、顧客によるビットコインやアルトコインの取引を支援するビジネスの開始を検討している、と関係者の1人が明らかにしたようです。
参考:Goldman Sachs Explores a New World: Trading Bitcoin
しかし、まだ検討段階であり、ビジネスプランやスケジュールは決まっておらず、ビットコイン関連の投資も行っていないという。
先日、「ビットコインは詐欺」と発言し物議をかもしているJPモルガンのCEOとは違い、モルガン・スタンレーなどの大手銀行は前向きであるようで、これはもちろんビットコイン価格にポジティブな材料でしょう。
ビットコイン価格が上昇するのは大いに結構ですが、100万円にまで上昇した時に日本の取引所の現状の送金手数料では1,000円を越えてしまうところも出てしまいます。
SBIグループやGMOグループのマイニング事業参入によりハッシュパワーが安定し送金手数料が低下することを期待したいですね。
2017年を境に、法整備、税金面、取引所の登録制、マイニング事業への参入、仮想通貨投資事業者の増加と、仮想通貨をめぐる状況は大なうねりとなって動いていることを感じざるを得ないですね。