11月15日午後11時30分ごろ、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークが完了しました。
その結果、ブロックチェーンはBCHN(マイナー側)とBCHA(開発者側)の2つに分岐。
出所:bch.btc.com
分岐後は、BCHNがメインチェーンとなっており、BCHAはほぼマイニングが行われていない状況となっています。
価格は、BCHNとBCHAで17対1程度に分かれており、懸念されていた大きな暴落は発生せずに済んでいます。
ブロックチェーンはマイナーが承認作業を行うことが前提のため、今回のように8%の開発資金を設けるようなマイナーにとって不利となる提案は受け入れられないということが鮮明となりました。
これに関して、TAOTAOのクリプタクトアナリストである仮想NISHIさんは、「民主主義の勝利」と表現しています。
国内の交換業者では取引停止や新規約定を停止しているところが多く、再開の目途が立っていません。
GMOコインの顧客の売買代金比率によると、ビットコインキャッシュの売買は全体の1%程度となっています。そのため、取引が再開したとしても大きな混乱は起きないのかもしれません。
かつては、ビットコインABC(BCHA)のソフトをビットコインキャッシュと定めている交換業者もありました。しかし、マイナーと開発者間での折り合いがつかずに2度も分裂を行い、価格は大きく下落してしまいました。このままのマイニングペースでは存続の危機も危ぶまれる状況になっており、消滅してしまう可能性が高いのではないでしょうか。