週明け月曜日の仮想通貨市場は歴史的な大荒れとなりました。
400万円を割り込んだビットコインは、362万円まで急落。その後400万円を回復するも、すぐに反落。乱高下を繰り返しながら、1月12日午前1時には313万円まで下落しました。
しかし、その後は一転して強い動きとなり今日の午前8時には370万円を回復しました。
1月10日には425万円だったビットコインが、1日半後には110万円以上も下落。それから7時間後には60万円上昇する値動きの激しさとなっています。
ローソク足をさかのぼってみると、これだけの変動幅は仮想通貨市場で初めてとなります。
こうした激しい相場のなか、仮想通貨市場全体の売買代金は25兆円を超えており、ビットコイン単体では12兆円を記録しています。
※1月11日午後15時~1月12日午後15時までの24時間
インフレヘッジ以外にも、株高とドル安に支えられて上昇してきたビットコイン。しかし、バイデン次期政権の財政支出拡大を意識した長期金利の上昇がドル高を招いたことにより、利益確定が出たのではないかという声が出ています。
実際に、週明けにドル円が直近高値を更新してくるとビットコインは下落に転じ、104円39銭のピークを付けた後にビットコインは底打ちとなりました。
また、4日月曜日に大幅調整となったことから、週明けの相場への警戒感。さらには10日に更新されたビットコインの難易度調整で10%の上昇となったことが、マイナーからの売り圧力が加速するのではないかという様々な思惑が重なり合ったために発生した下落とみられています。
安値からの急激な反発は、買い遅れている投資家が多いことを感じさせますが、昨日、仮想通貨ファンドのグレイスケールによるビットコインの購入はありませんでした。
先週は70万円の下落の後に2日間で全戻しした相場ですが、今回はどうでしょうか。
ローソク足は11月末依頼となる3連続陰線となっており、4連続となればこれまでの上昇相場では初となります。今日の始値である369万1000円を上回れるかどうかが、上昇トレンド終了となるかどうかの参考指標となりそうです。