ビットフィネックス(Biffinex)とテザー社の米当局財務記録提出期限が15日でした。毎年恒例気味ですが、そろそろテザー(USTD)問題が騒がれ始めるころとなります。
個人的には、ステーブルコインで保有するのであればUSDTは絶対NGで、USDCかBUSDが良いと感じています。
最もおすすめなのは、USDCです。それは、米国がステーブルコインとして認めているもののなかで最も時価総額が大きく、4500億円あります。テザーに変わり、徐々に市場への影響力が出てくるでしょう。
過去にUSDT:USDCレートが0.8-0.85に下落したこともあり、今後も同じような現象が起きるかもしれません、
その場合、最初はBTCUSDTなどが下落するかもしれませんが、数日後にはすぐに反発するでしょう。
なぜなら、投資資金がUSDTからBTCやETHに流れるからです。
2019年に、テザー社の不正融資疑惑を巡る裁判を行うことが報じられると、ビットコインは15万円ほど急落。しかし、当日中に底打ちとなり、翌日には直近の高値を更新する動きを見せました。
その後も、テザー社の問題が大きく取り上げられた際には、ビットコインは少し下落するものの結局上昇に転じるという動きが何度もありましたので、ベテラン投資家は同じパターンであると想定し準備しているでしょう。
これまで、ビットコインの取引量の7割ほどがUSDT建ての取引でした。しかし、2020年後半から徐々にBTCUSDやBTCUSDCの取引量が増加してきており、昔ほど影響力がなくなってきているように思えます。
現に、直近の上昇は対ドルのコインベースやグレイスケールからの売買が多くなっており、今後もUSDTの支配力は徐々に落ちていくでしょう。
さて、USDTの時価総額は2兆5000億円にまで膨れました。過去1年間で5倍以上です。
良くこれだけ発行したものです。
テザー社がこれほどのドルの担保金を抱えているようには到底思えません。それは、ほぼすべての投資家・業界関係者が同じ考えでしょう。
あれほどまでにリブラを追求した米当局ですから、テザーが何事もなく終わることは考えづらいでしょう。近くひと波乱あると思いますが、最終的に投資資金の向かう先はBTCだと考えています。