今日からコインチェックが新しいテレビCMを開始しました。
2つあるテレビCMのタイトルは、盛り上がりを表すようにロケットが打ち上がりるものと、ビットコインといえば、コインチェック。というコピーでアプリダウンロードを促すもの。
どちらの宇宙戦艦ヤマトのテーマに乗せた勢いのある動画になっています。
▼「ロケット」篇
▼「タイトル」篇
仮想通貨(暗号通貨)の急上昇が起こる様子を、SNSなどではロケットの画像で表わされることが多いのですが、それをイメージしているのでしょうか。
コインチェックのテレビCMといえば、2017年12月にお笑い芸人の出川哲朗氏を起用し、そこから仮想通貨はバブル的な上昇を演じました。この時に仮想通貨の投資を始めた人たちのことを「出川組」と呼んでおり、その後に交換業者がイメージキャラクターを起用するたびに「剛力組」、「本田組」、などと命名されています。そのため、今回は早速「ロケット組」という言葉がツイッターで確認されました。
さて、国内のテレビCMといえば、相場が反落するというアノマリーがあります。
2018年1月末にはコインチェックで大規模な資産流出事件が発生。2018年8月に元サッカー日本代表の本田圭佑氏を起用した3か月後には、ビットコインキャッシュのマイナー間の争いであるハッシュ戦争が勃発し、仮想通貨市場の時価総額は半減しました。
2020年6月24日にビットフライヤーが、乃木坂46のエースである齋藤飛鳥氏を起用したCMを開始した後は、ビットコインが半減期を迎えた直後で売買代金が過去3年間で最低レベルにまで落ち込むことになりました。
このように、国内の交換業者がCMを始めると、相場が冷え込むことが繰り返されています。
コインチェックのユーザー動向
コインチェックは、昨年の相場の盛り上がりでアプリダウンロード数は一段と上昇。累計ダウンロード数は326万を突破しています。
国内で交換業者に口座を持つ人口が200万人程度ということを考えると、仮想通貨を取引していない人でもダウンロードを行っている計算になります。
口座数と取引高も順調に伸びており、150万円を突破し2年半ぶりの高値を付けた11月には申込数が急増。
12月には着実に取引を行うユーザーが増え、取引高は2020年最大を記録したそうです。
出所:Coincheck、2020年のサービスの利用動向を公開
相場が盛り上がっているタイミングでハッキングリスクが高まりますが、今回はそういったニュースはほとんどなく、交換業者のセキュリティーレベルが向上したことを感じさせます。
今度こそ、国内交換業者のCMアノマリーは打破されるのでしょうか。
「ロケット組」が高値づかみとならないことを願いたいですね。