昨日、ビットコインは500万円をつけました。2月7日には393万円まで下落していたことから、わずか3日足らずで100万円の上昇を演じたことになります。
これにより個人投資家は大きな利益を得たようで、ツイッターでは、見たことがないアカウントの面々が高らかにパフォーマンスの公表を行っていました。なかには、1000万円儲かったなどと、サラリーマンの平均的な年収をはるかに超えるような利益を上げた人も散見されています。
いよいよ相場が天井を打った感が出てきています。普段は喋らない人もよく口を開き、興奮状態にあるプレーヤーも少なくないようです。これまでビットコインが300万円、400万円と上昇してきたにもかかわらず、いまいち盛り上がりに欠けていましたが、ここにきて雰囲気が大きく変わってきました。
過去のビットコインの急騰後の値動き
ビットコインは、テスラ社のビットコイン保有の報道で20%以上も上昇しました。
過去の値動きを振り返ってみると、1日に20%以上の上昇となった日はかなり少なくなっています。
2017年以降でカウントしてみると、2017年5月25日、そして同年12月に2回。2019年の4月2日のプラストークンバブル初動の上昇と、プラストークンバブル最終日であった6月26日の急騰と、わずか5回となっています。
そして、ほとんどが高値をつけて1−2日以内に下落に転じ、その後数日以内に急落したり下落トレンドへ転換しています。
Bakktのニュースなどで大きく上昇した2019年6月相場では、150万円を付けた後に105万円まで下落。その後に143万円まで戻すという乱高下となりました。価格は大きく戻したものの、高値から30%も下落しています。
今後は、このような値動きを想定しておいた方が良いのではないでしょうか。
つまり、500万円を高値とすると、20%の調整で400万円。30%で350万円です。360万円付近まで上昇した後、そして400万円を超えた後には20%以上の下落がありましたので、十分考えられるのではないでしょうか。
そして、マイクロストラテジー社のビットコインのカンファレンスは大盛況であったことから、大きく下がったところは買いが入りやすくなると思います。
個人的には、大きな押し目買いのチャンスを待ちます。
レバレッジ手数料が高騰
デリバティブ取引のポジションや手数料も異常値を示していることを見逃してはいけません。
世界第2位の取引高を誇るBybitでは、2月9日OIのレートが8時間でマイナス0.375%と異常な数値を出しました。1日でマイナス1%を超える手数料です。明らかにポジションが買いに傾き過ぎています。Binanceも1日でマイナス0.3%のマイナススワップ手数料が発生します。
こうなると、相場が崩れるのは間もなくでしょう。
なおテスラ社のビットコインの保有価格は、イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィールに「#btc」と記載したことから335万円付近と想定できます。
1575億円分のビットコインを保有しているわけですから、ビットコインが500万円になった際の含み益はおよそ775億円となっていると推測できます。