きょう午前8時ごろ、380万円台で推移していたビットコインが突如として急騰。一時430万円を超えるほど上値を伸ばし、6月17日ぶりの水準を回復しました。
●ビットコインの価格推移(過去24時間)
この背景には、EC最大手のアマゾンがビットコイン(BTC)を決済通貨として受け入れる準備をしていると関係者からの証言があようです。英City A.M.紙が報道しました。
年内にも開始されると伝わったことで仮想通貨(暗号資産)相場が急伸し、時価総額を5兆円以上押し上げるかたちとなりました。ここ数日はイーサリアムの上昇が目立っていましたが、今日はBTCが相場をけん引するかたちとなっています。
▼報道内容
①2021年末までにビットコイン決済を開始
②早ければ2022年にも独自仮想通貨を発行
7月は低迷していた仮想通貨市場ですが、そもそも先週から好材料が出ていました。
21日から開催されたビットコインの大型イベント(The ₿ Word)では、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏がイーサリアムの保有を公表。さらに、スペースX社もビットコインを保有していることを明らかにしました。
また、ツイッターCEOのジャック・ドーシー氏は、ツイッターでのBTC利用の可能性を示唆。いずれGAFAはBTC関連サービスを始めるとも発言したようです。
そんな好材料もあってか、ビットコインは24日には4月11日以来の4日連続陽線を記録し、テクニカル的に底打ちサインが出現。
センチメントも好転したところで、今日のアマゾンのニュースが飛び出してきたという流れになっています。
しかし、これだけ上昇したにもかかわらず過去24時間の売買代金は11兆円程度。ビットコインも4兆円に留まっており、この急騰に参加したプレイヤーは僅かだと分かります。
アマゾンからの発表が気になるところですが、これらのニュースが仮想通貨市場のカンフル剤となったといえそうです。
久しぶりにビットコインを見て何が起こっているのか分からないという人のために、7月の主なニュースをまとめておきました。
仮想通貨への投資の参考にご覧ください。
7月のニュースまとめ
7/26 アマゾンが年内にもBTC決済開始との報道、独自トークンの作成も
7/24 ジャック・ドーシー氏、BTCをツイッター社のビジネスに取り入れたいと発言
7/22 イーロン・マスク氏、ETHを保有しテスラに加えSpaceX社でもBTCを保有と公表
7/16 バンク・オブ・アメリカが顧客にCMEのBTC先物などを提供
7/14 グレイスケールとバンクオブニューヨークが提携、ビットコインETFなどで協力
7/12 アップルのBTC購入が発表されるとの噂
7/3 難易度調整で史上最大の軟化(-27.9%)
7/1 ソロスファンドがBTC取引を承認