混迷を深めるウクライナ情勢不安ですが、状況が大きく変わってきました。
今日の午前未明、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が「ウクライナ軍の攻撃を撃退するため」の支援をプーチン大統領に要請した報道されました。
午後0時ごろ、ロシア、プーチン大統領はビデオメッセージで、「特別な軍事行動を開始することにする」と発表。「ロシアとウクライナの兵士間の衝突は避けられない、時間の問題だけ」とも発言しており、有事が起こる可能性が限りなく高いことが伝わると、株式、為替、仮想通貨は売られ、金や原油が買われることとなりました。
ロシア軍がウクライナ最大の港湾を持つオデッサや北東都市ハリコフに上陸したとの報道があり、黒海に展開するロシア艦隊から、 ウクライナ南部への上陸作戦も始まったとも伝わっています。
ロシアによる軍事行動が、ウクライナ東部への侵攻にとどまらない可能性があると各種メディアが伝えています。ウクライナの軍事施設にロケット攻撃があったという報道もあり、テレビでは1時間に7回の爆発音が聞こえたとアナウンサーが伝えています。そして、非常事態宣言が発出されていたウクライナでは、戒厳令が出された模様です。
ロシアのモスクワ証券取引所は、取引を停止したとの報道もあります。
日経平均株価は、2万6000円を割り込み昨年初来安値を更新。原油価格は90ドルから96ドルへと急騰しています。
ウクライナ情勢不安では予期できないことが度々起きており、また歴史的な出来事が起こっているとも言えます、ここからの状況には不透明要素も多く、なにが起きてもおかしくありません。
トレーダーは、相場の節目を押さえておくことがより重要となるでしょう。
ビットコインは年初来安値更新目前
相場の節目を、トレーディングビューの出来高プロファイルで見ておきましょう。価格情報はビットフライヤーとなっています。
▼ビットコイン4時間足チャート
参考:TradingViewの出来高プロファイル 出来高取得期間:1月7日~2月2日
出来高が最も多くなっている価格帯は、2月半ばの480万~510万円となっています。その下の節目は、420万~450万円となっていることが分かります。
30万-40万円ごとに節目があるため、次の下値メドは年初来安値付近の390万円でしょうか。仮に390万円を明確に割り込むと、次の節目は2021年4月に史上最高値を付けた後に下落した320万円まで目立ったところがありません。
今後の、米国やEU各国からの経済制裁や軍事支援などでさらに状況が変わりそうです。しかし、北京オリンピックの終わりを見て軍事行動を行ったロシアの計画的ともいえる動きをみると、ポジティブなニュースが出てくる可能性は低いようにも思えます。