ポイント
・レンジ下抜け、2万7000ドル割れ
・強めの米CPIでリスクオフ再燃
・大型カンファレンス、コンセンサス2022でも雰囲気は好転せず
・FOMC前でFRBプット働かずリスクオフ継続、BTCは下値トライか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は下落。3万ドル(約400万円)近辺で三角持ち合いを形成していたが、下にブレークすると、2万7000ドル(約365万円)割れまで値を下げている。
BTC相場は、木曜日のECB理事会がタカ派な内容であったことを受け、米株も値を下げる中、上値の重い展開が続き、3万ドル割れ水準ではサポートされていた。
金曜日のアジア時間に若干下値を切り下げたが、何とか3万ドル近辺での取引を続けていた。しかし、発表された米CPIが前年同月比8.6%と40年ぶりの高水準となり、前月比でもヘッドラインが+1.0%、コアで+0.6%といずれも予想を上回り、先月一部で浮上したインフレはピークアウトしたとの見方が否定された。
これを受け米長期金利が急上昇し米株は下落。BTCも値を下げたが、金価格の急上昇もあり、2万9000ドル半ばで下げ渋っていた。しかし、その金の上昇が一服すると、2万8000ドル台まで値を下げた。
その後は、2万9000ドル近辺でのもみ合い推移が続いたが、期待された大型カンファレンス、コンセンサス2022で目立ったヘッドラインが出なかったこともありじりじりと値を下げた。
日曜日に5月26日の安値2万8000ドルを割り込むと下げ足を速め、遂には2万7000ドルも割込んでいる。
なお、ジャック・ドーシー氏のBlockがBTCのレイヤー2を利用して分散型のID管理システムを発表。コンセンサスではBinanceのCZ CEOが先週報道されたSECが同社金BNBコインの証券該当性について否定したが、市場に与える影響は限定的だった。
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